研究課題/領域番号 |
23H05072
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 北海道岩見沢東高等学校 |
研究代表者 |
江草 千春 北海道岩見沢東高等学校, 高等学校教諭
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
350千円 (直接経費: 350千円)
2023年度: 350千円 (直接経費: 350千円)
|
キーワード | 英語教育 / 定時制高校 / 看図アプローチ / 協同学習 / ライティング / 主体的・対話的で深い学び / 授業実践 / ビジュアルテキスト |
研究開始時の研究の概要 |
「主体的・対話的で深い学び」が、近年の学習指導において強く求められている。この学習指導において、効果的な協同学習の1つの手法が、「看図アプローチ」である。このアプローチを活用した英語の授業実践は、高校においてはほとんど行われていない。そこで、本研究では、様々なビジュアルテキストを用いて定時制高校における英語授業の実践を詳細に報告し、協同学習の1つである看図アプローチの有効性について考察する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、定時制高校生に、ビジュアルテキストを読解するために、「看図アプローチ」の3つの活動である「変換」、「要素関連づけ」、「外挿」を行い、英作文を作成してもらった。そして、その英作文や感想などの記述から看図アプローチの有効性について、考察した。結果は、ビジュアルテキストを用いた2つの授業実践(江草,2022,2023a)から、3つの活動で日本語と英語の解答数や英作文の使用語数の増加から表現力の伸びが見られた。そして、楽しく、やりがいがある、想像力が豊かになる、また挑戦したい、という肯定的な感想が述べられていて、看図アプローチの有効性を確認することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
協同学習の1つの手法である「看図アプローチ」を活用した授業実践の研究成果は、平成30年告示の高等学校学習指導要領で重要視されている「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けての授業作りを推進していくものとなっている。ある種の「わかりにくさ」が備わっているビジュアルテキストを様々に解釈したり、表現したりしながら、学習者たちは、個々に思考したり、ペアやグループで協同の学び合いを深めていくことを可能にしている。そして、このアプローチを推進していくことで、学習者の表現力を育成していくことが期待される。
|