研究課題/領域番号 |
23H05106
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1190:特別支援教育関連
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研究機関 | 大和高田市立浮孔西小学校 |
研究代表者 |
安里 健志 大和高田市立浮孔西小学校, 公立小学校教諭
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2023年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 障害理解教育 / 通級による指導 / 障害理解 / 発達障害 / ICF / 障害理解教育通 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、通級指導担当教員が小学校通常学級において実施する「発達障害に関する障害理解教育」授業プログラムの開発を目的とする。昨年度の科研費助成(22H04133)では、通級指導の体験学習を含む障害理解教育を実施して一定の成果が見られたものの、障害理解教育に関しては課題が残る実践となった。本研究では、それら課題を踏まえた授業プログラムを開発することで、通級指導担当教員が担う障害理解教育の授業プログラムの提案を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、「発達障害に関する障害理解教育」授業プログラムの開発を目的として、小学校の通常の学級児童を対象に実施することで、その成果と課題について検証した。その結果、通級指導の体験学習にとどまらず、読むことに関する疑似体験学習を取り入れ、ICFの考え方に基づく障害理解の学習を展開したことで、障害とは障害者のことだけでなく社会にあることに気づく児童がいるなど、周囲児童の障害観について変容を見ることができた。 今後は、指導プログラムの有効性を検証する障害理解の尺度の開発が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害への理解教育は、教員の研修の不足など多くの課題がある。しかし、インクルーシブ教育システムを構築するにためには、障害や障害者に対する理解が欠かせない。特に、学校現場において発達障害の児童生徒が増加する中で、発達障害への理解教育は重要な教育的課題であるため、学術的にも社会的にも意義がある研究である。 本研究では、読むことに関する疑似体験学習やICFの考え方に基づく障害理解の学習を展開したことで、発達障害に関する理解教育を発展させるためのプログラムの開発ができた。今後は、これまで実施されてきた交流教育や他の障害種別の理解教育での知見を統合し、障害理解教育を発展させることが必要である。
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