研究課題/領域番号 |
23H05112
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1190:特別支援教育関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
後藤 匡敬 熊本大学, 教育学部, 教諭
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 知的障害教育 / 日本語教育 / デジタル教材 / Web公開 / 特別支援教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、知的障害教育と日本語教育における言語能力育成を志向したデジタル教材開発とWeb公開を通じ、知的障害教育と日本語教育の教材の共通項を明らかにすることを目的としている。 まずは、知的障害教育向け及び日本語教育向けに開発された、言語能力育成を志向した既存教材を調査し、その共通項を探る。並行して、既に「Teach U~特別支援教育のためのプレゼン教材サイト~」(以下、Teach U)で開発・公開中の教材について、知的障害教育と日本語教育の指導者にアンケート調査を実施し、双方の専門分野の教材が自らの専門分野において活用できるか、実現可能性を探究し、得られた知見を基に開発した教材をWeb公開する。
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研究成果の概要 |
本研究では、言語能力育成を志向した既存教材を調査し、知的障害教育と日本語教育の共通項や相違点を整理した。並行して、言語能力育成を志向したデジタル教材開発を継続し、筆者が運用する教材配信Webサイト「Teach U~特別支援教育のためのプレゼン教材サイト~」上で公開することを目指し、配信教材については、活用実態に関するアンケート調査及び分析に取り組んだ。 成果として、知的障害教育分野と日本語教育分野の教材の共通点(「楽しみながら学習できる工夫/実際の生活につながりやすい題材の選定/学習者の情報アクセスへの配慮」という教材の3つの特徴)を見出すことができ、教材を30点新規開発・公開することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公開教材の活用実態に関するアンケート調査の結果からは、特別支援教育関係だけでなく、日本語教育関係にも活用実態があることが伺えた。近年、外国籍の児童生徒が特別支援学級に在籍するケースが増えている実態からも、今回開発した「言語能力育成を志向したデジタル教材」が、今後の日本国内における特別支援教育において活用できる可能性がある。ひいては世界中で行われる日本語教育においても有効に機能する可能性があることから、本研究の社会的意義は大きい。
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