研究課題/領域番号 |
23H05125
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1200:教育工学関連
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研究機関 | 伊勢市立佐八小学校 |
研究代表者 |
河村 広之 伊勢市立佐八小学校, 教員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | ドローン / 防災教育 / プログラミング的思考 / 新規性 / 具体性 / 視点変革 / プログラミング教育 / 防災カリキュラム |
研究開始時の研究の概要 |
複式学級を有する小規模小学校で、担任1名が2学年の学習を直接・間接指導により同時に指導する「わたり授業」も意識した、主体的で対話的な学習を促すための一人一台ドローンでの防災教育プログラミング学習の取組み。 授業時における一人一台ドローンの環境を創出し、ドローンを用いて身近な防災課題をテーマにしたプログラミング学習に取組むことで、児童の主体性とプログラミング的思考を高める事を意図している。 防災に係わる課題を、プログラミングによるドローン飛行で解決する場面設定を盛り込んだ防災教育での一人一台ドローンプログラミング学習カリキュラムを作成し、他の学校でも活用できるよう提案することを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究第1段階(カリキュラム作成)では、『災害現場の課題をプログラミングで解決する場面設定が、児童に好評かつ防災意識を高める傾向がある』との成果があった。 第2段階の実践では、ドローン未体験児童の全員が、操縦体験後に『ドローンをプログラミングでも飛ばしてみたい』と答える成果の他、『一人一台ドローンによる即時フィードバックが、作成したプログラムの繰り返し修正による試行錯誤を頻繁にし、思考機会を増やす』『ドローンのプログラミング学習が、児童の課題解決意欲を高める』『グループでの課題解決学習により、グループの学習が深まる』『児童は一人よりグループで考える方が、より達成感を感じる』という成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には、今後も行われるドローンの教育利用の事例としての価値があると考えている。特に、「防災場面での課題解決をドローンのプログラミングによって考える」という視点は、プログラミング学習が、防災意識の向上と共にプログラミング的思考の育成にもつながる可能性があると考えられる。ドローンを安全に飛ばすことを考えることが、防災における危険予測につながるのである。カリキュラムマネジメントによる工夫次第でキャリア教育や環境教育と組み合すことも可能なことを示せた意義もあると思う。 また、本研究実践から教職員や不登校児童がドローンに興味を示し、授業実践や部分登校につながったことは、間接的効果であったと考えている。
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