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視線情報および心情推定モデルを用いた文章に対する心情提示手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23H05147
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1200:教育工学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

伊藤 悠大  秋田大学, 理工学研究科, 技術職員

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2023年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード顔表情 / 黙読 / 日本語文章 / 機械学習 / ViT / アイトラッキング
研究開始時の研究の概要

メールのやり取りを通じて教職員が学生の作成した文章を添削する場合,教職員が文章を読んだときに感じた読み易さなどの心情を学生に伝えるためには,心情を文字として書き起こす手間が必要となる.そこで,本研究では,文章を読んだ際の心情を文章上に自動的に提示するシステムの開発を目的とする.このシステムは,オンライン授業等における教職員と生徒の円滑なコミュニケーションに寄与すると考える.

研究成果の概要

文字に対する心情情報の追加を目的として,機械学習を用いた心情推定モデルの作成手法に関する研究を行った.具体的には,黙読中の文章が読みづらいと感じた読者の顔表情(難読顔表情)に着目し,難読顔表情を推定可能なモデルを提案した.既存の顔表情推定手法を含め3種類の手法を比較した結果,画像の時系列変化を考慮可能な,提案するPOSTER-LSTMモデルが最も高い精度を示し,難読顔表情の検出に有用である可能性が示された.さらに,視線情報の補正手法に関する検討を行った.検討の結果,提案する視線情報の補正手法が長文読解時における難読文字検出精度の向上に有用な可能性があることを明らかにした.

研究成果の学術的意義や社会的意義

業務や授業のオンライン化に伴い,円滑なコミュニケーションが必要とされている.例えば,教員がオンライン上で学生の書いた文章を校閲する場合がある.この場合,文章の読み易さをメールの文面などで逐一指摘することは容易ではない.一方,提案手法は,読みづらいという感情の推定,およびその対象となった文字の検出において有効性が示された.このため,提案手法を用いることで,教員が文章に対して抱いた読みづらいという心情を検出し,学生に対して修正箇所を自動的に提示できる可能性が示された.この技術を応用することで,学校や企業などにおける業務の効率化や円滑なコミュニケーションに寄与すると考える.

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 難読文字検出を目的としたアイトラッカーの誤差補正手法に関する検討2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤 悠大, 石沢 千佳子, 景山 陽一
    • 学会等名
      映像情報メディア学会 2023年冬季大会, 22B-1
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Detecting Difficult Japanese Characters using Eye-tracking from Multi-row Long Text2023

    • 著者名/発表者名
      Y. Ito, C. Ishizawa, Y. Kageyama
    • 学会等名
      The 10th IIAE International Conference on Intelligent Systems and Image Processing 2023 (ICISIP2023), GS5-1
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語の難読文字検出を目的とした顔動画像解析に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤 悠大, 石沢 千佳子, 景山 陽一
    • 学会等名
      情報処理学会第86回全国大会, 2E-02
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-01-30  

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