研究課題/領域番号 |
23H05149
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1200:教育工学関連
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研究機関 | 福島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
谷地舘 藍 福島工業高等専門学校, その他部局等, 技術職員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 準天頂人工衛星みちびき / センチメーター級測位 / 自動運転化学習教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,準天頂衛星「みちびき」を活用した自動運転教材用測位システムの試作を行う.2023年度一年間のうちに,RTK-GNSS(RG)測位システムにおける位置データの構造を解析し,これをみちびきのCLAS信号型のデータへ自動的に変換する再現プログラムを完成させる.RG測位結果とみちびきの測位結果を比較し,実用可能かを検証する.年度の後半以降は,上記のように試作されたシステムが発する模擬的なCLAS信号による教習用の「みちびき測位システム模擬版」を教育現場で試用し,次世代高信頼性自動運転システム型の環境での自動運転教習を成功させる.
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研究成果の概要 |
本研究は、準天頂人工衛星“みちびき”から送信されるCLAS信号(補正信号)を利用し,自動運転化技術に必要なセンチメーター級の自己位置推定を,教育機関でも導入できるよう安価に実現することを目的とする。 現在センチメーター級の測量方法として一般化しているRTK-GNSS(RG)測位と,みちびきによる単独測位の比較を行い,両者とも自動運転に必要な「車線の判別」が可能な精度が得られた。また,各測位方法を教育機関で利用する際の利点・欠点も明らかにした。自動運転の技術検証用に3輪の小型車両を試作し,自動走行させることに成功した。測位システムの導入を10万円程度の費用で実現することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子高齢化が急速に進む現代社会において、交通インフラ・物流における人手不足は深刻さを増し,過疎地域での交通弱者や高齢者ドライバー事故など,様々な社会問題が山積している。これらの問題を解決するために自動運転化技術に取り組む技術者を早急に育成する必要がある。 本研究成果から,これまで技術的な難易度や,費用の面から導入が難しかった教育機関で広く利用できる自動運転教材用の測位システムを試作することができた。本システムを使用して,より多くの学生に自動運転化技術を体感してもらうことで,将来的な技術者人口を増やし,国や地域の実情に合わせた多種多様の自動運転インフラ整備の一翼を担う活動を行っていく所存である。
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