研究課題/領域番号 |
23H05258
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐々木 克也 秋田大学, 医学部附属病院, 副薬剤部長
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2023年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
|
キーワード | 抗体薬物複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
抗体薬物複合体(ADC)薬は、モノクローナル抗体に低分子薬を架橋剤で結合した薬物であり、抗体の特異性により標的細胞にのみ低分子薬が作用するため、低分子薬の効果を最大限に発揮できるが、ADC医薬品は高額な製品のため医療費高騰の要因になっている。そこで副作用データの蓄積がある既存の抗体医薬品と既知の低分子医薬品を結合させることで、有効性の向上と安全性を担保したADC薬を安価に開発することが可能と考えた。 本研究では、既知の抗体標識技術を応用し、抗EGFR抗体に抗腫瘍薬や抗腫瘍効果の報告がある低分子薬を結合させ、新たなADC薬を作製する。
|
研究成果の概要 |
抗体薬物複合体(ADC)薬は、抗体に薬物が結合した化合物で、抗体の特異性により標的部位に選択的に薬物を到達させることが可能な医薬品である。我々は、既存の抗体医薬品に既知の低分子医薬品を結合させる方法で、ADC化合物を安価に合成することを試みている。 既に小スケールで既存の抗体医薬品(抗EGFR抗体)に既知の低分子医薬品を結合させた新規ADC化合物の合成に成功しているが、本研究ではスケールアップした条件で、化合物の合成が可能か検証した。スケールアップした条件においても、新規ADC化合物の合成が可能であり、in vitro試験において目的の作用が確認できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の合成条件を用いることで既存の抗体医薬品に既知の低分子医薬品を結合させた様々な化合物の合成が可能となる。 国内外において、既存の抗体医薬品に既知の低分子医薬品を結合させた新規ADC化合物の報告はない。副作用データの蓄積がある医薬品類を用いることで、安価に簡便にADC薬を開発することが期待できる。
|