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患者及び胎児の安全性を確保するための免疫調節薬適正使用に向けた研究

研究課題

研究課題/領域番号 23H05264
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関九州大学

研究代表者

中尾 智史  九州大学, 大学病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードIMiDs / 免疫調節薬 / サリドマイド / レナリドミド / ポマリドミド / JADER / FAERS
研究開始時の研究の概要

免疫調節薬(IMiDs:サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド)は催奇形性を有しており、適正管理手順への登録を介した患者教育、妊娠検査の実施、遵守状況の確認等を行うことで、IMiDsの胎児曝露の防止を可能にしている。しかし、適正管理手順の逸脱や患者本人への様々な有害事象が報告されている。本研究では、大規模有害事象自発報告データベースを用いてIMiDsの有害事象発現状況(重篤度の情報等)を詳細に分析し、早期モニタリングが可能な有害事象及び関連するリスク因子を見出すことで、現行の胎児曝露の防止に特化した運用のみならず、患者本人の安全性までを視野に入れた適正管理手順の構築につながる知見を得る。

研究成果の概要

患者本人の副作用マネジメントが喫緊の課題となっている免疫調節薬(IMiDs:サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド)に関し、日米の大規模有害事象自発報告データベース(SRS)を用いて実臨床における有害事象発現状況を明らかにした。
日本では骨髄抑制に関する有害事象が多く報告されていたのに対し、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリアでは形質細胞骨髄腫や死亡など骨髄抑制関連以外の様々な有害事象報告が上位であった。IMiDs関連有害事象報告割合は適応の追加などのIMiDs関連イベントに伴い増加しており関連が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、各国(アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア・日本)におけるIMiDsの有害事象発現の実態が明らかとなった。実臨床においてIMiDs関連有害事象として頻繁に報告されている有害事象への対策を講じることで、IMiDs服用患者の有害事象被害の軽減と治療効果の向上に貢献できる。
また、今後IMiDs関連有害事象のリスク因子を解明し、個々の患者背景に応じた有害事象リスク軽減に向けた適正管理手順を構築するための足掛かりとなる重要な知見が得られた。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 有害事象自発報告データベースを用いた免疫調節薬(IMiDs)関連有害事象の発現状況調査2023

    • 著者名/発表者名
      中尾智史
    • 学会等名
      第9回次世代を担う若手のためのレギュラトリーサイエンスフォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-01-30  

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