研究課題/領域番号 |
23H05265
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
廣瀬 智恵美 岐阜大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | レンバチニブ / 子宮体癌 / 血中濃度 / 血中薬物濃度 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、レンバチニブ(LEN)はペムブロリズマブ(Pem)と併用で子宮体がんや腎細胞がんにも適応が拡大され、臨床での使用機会が増えている。一方で、LENは高血圧、下痢、尿蛋白などの重篤な有害事象が高頻度で発現しており、これらの副作用による投与中止・休薬・減量により最大限の治療効果が望めないことが問題となっている。さらに、LENの至適投与量には個人差が存在し、有害事象の予測が困難な状況である。 本研究ではPem併用におけるLENの体内動態とそれに関連する遺伝子多型、さらには副作用や治療効果との関係を明らかにすることで、副作用の予測・軽減、患者の予後およびQOL向上に貢献できると考える。
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研究成果の概要 |
本研究ではレンバチニブの体内動態解析のために、まずはHPLC-MS/MSを用いた迅速血中濃度測定系の確立を行った。レンバチニブの重水素ラベル体を内標準物質として、液液抽出法による血漿中の薬物の抽出を行った。検量点は2.5ng~2500ng/mLとし、良好な直線性が得られたことから、測定系の確立が完了した。 一方、2023年9月より、岐阜大学医学部附属病院で子宮体癌に対してレンバチニブが導入された患者の登録を開始したが、半年で1例しか患者が登録できず、LENの血中濃度と副作用の関係についてまだ明らかにできていない。引き続き症例収集を継続する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最終目的は、レンバチニブの体内動態と副作用や治療効果との関係を明らかにし、患者個々における最適な投与方法の構築を目指すものである。まずは、目的達成のためのレンバチニブの血中薬物濃度の測定系の構築し、迅速分析可能な測定系を確立した。今後、確立した測定系を用いて血中濃度と副作用の関連性を明らかにしていく。
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