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体外循環装置使用下での重症敗血症に対する抗菌薬の最適投与設計法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23H05278
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関京都大学

研究代表者

小島 悠輔  京都大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
450千円 (直接経費: 450千円)
2023年度: 450千円 (直接経費: 450千円)
キーワード体外式膜型人工肺(ECMO) / 持続血液濾過透析(CHDF) / 抗菌薬 / 一斉定量系 / 肺移植 / ガンシクロビル / 持続的血液濾過透析(CHDF) / 抗微生物薬
研究開始時の研究の概要

重症呼吸不全患者や重症心不全患者において、体外式膜型人工肺(ECMO)や持続的血液濾過透析(CHDF)は生命維持装置として重要な役割を担っている。しかし、本邦でのECMOやCHDF使用下での抗菌薬の推奨投与量における検討は限られており、これらを必要する患者における抗菌薬投与設計に関する情報を不足している。重症敗血症患者の感染症管理において、抗菌薬を有効血中濃度で管理することは、患者の救命に対して極めて重要である。本研究では、セフェピムおよびメロペネムに着目し、ECMOおよびCHDF挿入患者において、母集団薬物動態モデルを構築し、これらの抗菌薬の適切な投与量設計法の確立を目指す。

研究成果の概要

体外式膜型人工肺(ECMO)や持続血液濾過透析(CHDF)使用患者での抗菌薬の適切な投与量設計法の確立を目指して、集中治療領域で使用頻度の高い抗菌薬である、メロペネム、セフェピム、ピペラシリン/タゾバクタム、レボフロキサシンの一斉定量系を構築した。また、ECMO使用下の肺移植患者で使用したガンシクロビル(GCV)の血中トラフ濃度を測定した。また、ECMO非使用下の肺移植患者でも同様に測定を行ったところ、ECMO使用下において高い血中濃度を示したことから、血中濃度モニタリングの必要性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

構築した抗菌薬の一斉定量系を用いることで、集中治療領域で使用頻度の高い抗菌薬の血中濃度を網羅的に評価することが可能となり、投与量不足による予後の悪化や過量投与による副作用発現の回避につなげることでき、より多くの重症患者で適切な投与量設計が可能になると考えられる。また、既に確立済みの定量系を用いて、ECMO使用中の肺移植患者のGCVの血中濃度測定を行った。非ECMO使用下と比較して、ECMO使用下ではGCVの血中トラフ濃度が上昇し、腎機能障害と骨髄抑制が出現した。従って、このような患者でGCVを投与する場合に、血中濃度モニタリングを行うことで安全性の向上が期待できる可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-01-30  

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