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sacubitrilatとSLCO1B1遺伝子多型がバルサルタンの薬物動態へ与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23H05282
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

相内 尚也  弘前大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
460千円 (直接経費: 460千円)
2023年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
キーワードサクビトリルバルサルタン / ARNi / OATP1B1 / sacubitrilat / バルサルタン / サクビトリル
研究開始時の研究の概要

サクビトリルバルサルタンは慢性心不全の治療に用いられる薬剤である。サクビトリルの活性代謝物であるsacubitrilatは尿中排泄される。また、sacubitrilatはバルサルタンの胆汁排泄に関与する有機アニオントランポーターポリペプチド1B1(遺伝子コード: SLCO1B1)の阻害作用を有している。そのため、腎機能低下に伴うsacubitirilat血中濃度の上昇によりバルサルタン血中濃度が上昇すると予想される。また、バルサルタン血中濃度の上昇の程度はSLCO1B1遺伝子多型によっても異なると予想される。本研究ではこれらの薬物動態―薬力学的相互作用について調査を行う。

研究成果の概要

サクビトリルバルサルタン投与患者における、バルサルタンの薬物動態に及ぼす、sacubitrilat(サクビトリル活性代謝物)の血漿中濃度とSLCO1B1遺伝子多型の影響を検討した。
UPLC/MSMS法にてバルサルタン、サクビトリル及びsacubitrilatの血漿中濃度測定系を確立した。また、サクビトリルバルサルタンを継続的に服用している8名の患者から得られたサンプルを用いて、血漿中薬物濃度測定を行ったところ、各薬物の薬物動態パラメータには大きな個体間変動認められた。今後、十分な症例数が集積され次第、バルサルタンの薬物動態に影響を及ぼす因子の検討を行う。

研究成果の学術的意義や社会的意義

サクビトリルバルサルタンは慢性心不全治療のキードラッグであり、腎機能低下症例にも使用頻度が高い。eGFR低下(sacubitrilatの血中濃度上昇)及びSLCO1B1*15遺伝子多型とバルサルタンの血中濃度との関連が明らかになれば、慢性心不全患者の薬物療法の発展に貢献できると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-01-30  

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