研究課題/領域番号 |
23H05320
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内山 孝蔵 名古屋大学, 全学技術センター(医学), 技師
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 病理診断 / 正立型生物顕微鏡 / 立体視 / マイコン制御 |
研究開始時の研究の概要 |
双眼式の生物顕微鏡は1本の対物レンズの光学像を2つに分けており、左右の眼には同じ像が写る。従って、従来の生物顕微鏡では立体的視覚を得ることができない。本研究では、透過光を2方向の斜めから照射し、左右の両眼視差に相当する2つの画像を取得して立体視を得る方法を開発する。本研究の目的は、高倍率・高精細な観察が可能な生物顕微鏡を使用して、立体視を可能とする手法の開発・実用化を目指すことである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的として市中病院などで使用される正立型生物顕微鏡の機能を損なわせることなく立体視を可能にするため、正立型生物顕微鏡本体には手を加えずに追加できる試作装置の開発を行った。また開発目的に沿うように特殊な部品を出来るだけ使用せず、なおかつ高額にならないように部品を選定しながら幾つかの試作を行い、結果、部品の単価のみであれば数万円態度の低額な試作機を作ることに成功した。それを実際に診断などに使用する正立型生物顕微鏡に搭載し、病理診断などで使用されるヘマトキシリン・エオジン染色のスライドにて立体視が可能であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本方法では、40倍から100倍の高倍率対物レンズを使った細胞レベルの高解像度での対象物の観察が可能で、研究や医療の分野での幅広い応用が見込まれる。特に市中病院での細胞診において、細胞集塊を立体的に観察することで診断精度の向上に貢献できると考えている。開発する装置は、市販の生物顕微鏡に装着できるものとし、価格を抑えて、教育や医療の現場への広い普及を目指す。
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