研究課題/領域番号 |
23H05347
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3210:内科学一般、器官システム内科学、生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
渡邉 真季 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 技能補佐員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | がん遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞特異的に増殖・殺傷するように遺伝子改変した腫瘍溶解性ウイルスとして、我々は、Surv.m-CRA(サバイビン反応性多因子増殖制御型アデノウイルス)を独自開発した。医師主導治験において有望な治療効果が得られた第一弾医薬のSurv.m-CRA-1を改良し、免疫遺伝子を搭載したSurv.m-CRA-2を開発した。中でも、Surv.m-CRA-2のコンビネーション治療効果が有望であったため、3つの免疫遺伝子を搭載したSurv.m-CRA-2を作製・機能検証し、最適治療戦略の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
がん特異的増殖・殺傷するように遺伝子改変した腫瘍溶解性ウイルス(OV)として開発したSurv.m-CRA(サバイビン反応性多因子増殖制御型アデノウイルス)は、実用化に向けて開発を進めている。転移・浸潤の難治性がんにも画期的治療効果を示した第二世代(免疫遺伝子搭載)Surv.m-CRA-2の治療効果をさらに増強するため、複数の免疫遺伝子を搭載したSurv.m-CRA-2を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種々の新規がん治療薬が研究・開発されているが、未だ遠隔転移巣や高度な浸潤がんを伴う難治性がんに確実に効果を示す治療法は確立されていない。よって、がん制圧のためには、既存薬や既存技術の単なる併用の試みではなく、遠隔転移巣や高度な浸潤がんにも劇的な治療効果をもたらす革新的な治療技術の開発が必要である。複数の免疫遺伝子を搭載したSurv.m-CRA-2は、遠隔転移巣を効果的に治療できる革新的ながん免疫治療薬となることが期待される。今後、研究をさらに進めて安全性を確認し、臨床開発を進めることで、がん治療を大きく変える革新的ながん遺伝子治療薬の実現に結実することが期待される。
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