研究課題/領域番号 |
23H05370
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3240:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 石川県警察科学捜査研究所 |
研究代表者 |
久保 誠司 石川県警察科学捜査研究所, 公務員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
340千円 (直接経費: 340千円)
2023年度: 340千円 (直接経費: 340千円)
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キーワード | LAMP / RPA / 唾液 / HTN3 / XIST / LAMP法 |
研究開始時の研究の概要 |
犯罪現場で採取された生体試料のスクリーニングは、法科学鑑定において重要な工程である。例えば、性犯罪では男性DNAの確認が重要である。また、体液特異的なmRNAは試料の由来を特定するために利用される。しかし、これらの核酸検出に用いられる(RT-)qPCR法は、操作が煩雑で、時間と手間がかかるという課題がある。本研究では、等温増幅反応(LAMP法・RPA法)と目視検出(ラテラルフロー検出)を組み合わせることで、法科学核酸マーカーの簡便なスクリーニング法を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、等温増幅反応のLAMP法・RPA法を利用し、唾液の指標となるmRNA(HTN3)及び女性由来の指標となるnon-coding RNA(XIST)を迅速・簡便に検出する方法を開発した。HTN3の検出法は、RPA法とLAMP法を組み合わせた高感度な方法であり、0.5 μL相当の唾液が検出可能であった。XISTの検出法は、RT-LAMP法と目視検出(pH指示薬による色調変化)を組み合わせた方法であり、0.5 μL相当の女性血液が検出可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
犯罪現場に遺留される生体試料のスクリーニングは、法科学鑑定において重要な工程である。唾液特異的なmRNAや女性特異的なRNAは、スクリーニング検査の有効な指標となるが、従来法(PCR法)による検出は時間・手間がかかるという課題がある。本研究で開発した方法は、等温増幅反応(LAMP法・RPA法)に基づいており、迅速性・簡便性に優れている。そのため、スクリーニング検査、ひいては法科学鑑定の効率化に貢献できる。
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