研究課題/領域番号 |
23H05391
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
原田 寛之 札幌学院大学, 未登録, 専門職員(情報処理技術者)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
|
キーワード | Wi-Fi / ミリ波 / 60GHz帯ミリ波 / 無線LAN |
研究開始時の研究の概要 |
遠隔拠点間をネットワーク接続する仕組みとして,伝送速度・遅延共に有線 LAN に匹敵する性能で接続可能なミリ波無線通信機器が出てきているが,降雪地の冬季では悪天候時の伝送遅延や安定性が懸念される.実際にキャンパス内の有線での直接接続が難しい施設をミリ波の中でも届出・免許不要で運用できる 60GHz 帯無線設備で接続し,その実効性を検証する.特に,クライアントが接続を完了するまでに時間を要すIEEE802.1X 認証やPasspointといったプロトコルにおいて,ミリ波拠点間通信での悪天候時の伝送遅延がサービスの実効性にどのような影響を与えるかについて,冬季の長期間の実験を通じて明らかにする.
|
研究成果の概要 |
有線での直接接続が難しい拠点間の通信においては,無線通信にて拠点間接続を行うことが可能であるが,降雪地の冬季では悪天候時の伝送遅延や安定性が懸念されていた.実際の冬季降雪地での長期検証によって、IEEE802.11ay での拠点間接続は,バックホール回線として冬季降雪時を含め十分な品質を有することが確認できた.これにより,従来キャンパスLANに収容することが困難であった施設においても,年間を通じてミリ波拠点間通信を用いてキャンパス無線LANをサービス提供することが可能であることを示した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IEEE802.1X 認証や,OpenRoamingで認証の前段で用いられる Passpoint において,ミリ波による拠点間通信を経由した基地局の悪天候時の伝送遅延がサービスの実効性にどのような影響を与えるかについては十分には明らかになっていなかった.eduroam と OpenRoaming が共に利用可能なキャンパス無線 LAN 基地局のバックボーンにおいて,免許不要で低コストかつ容易に導入可能な60GHz帯無線設備を使用する構成の降雪地域における実効性を検証したことで,今後本学のみならず,国内外で広く教育研究の場と機会の拡大が可能であることを示した.
|