研究課題/領域番号 |
23H05394
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 警視庁科学捜査研究所 |
研究代表者 |
大川 学 警視庁科学捜査研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2023年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 署名照合 / 法科学 / バイオメトリクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、個人認証として広く用いられている署名照合をターゲットとし、近年のディジタル端末普及に伴い急増するオンライン署名の照合を中心に推進する。 署名照合では、多様な偽筆を考慮した包括的なオンライン署名照合性能への影響評価については未だ検討が不十分という課題があることから、本研究は、空画が他人に可視化されない無形画線であり書字習熟度にも関連する点に着目し、実画と空画に関する情報を同時取得し併用することで、オンライン署名照合の包括的な偽筆耐性の改善について検討を試みる。
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研究成果の概要 |
署名照合は、筆者固有の書き方に着目した署名からの個人認証手法であり、近年のオンライン署名利用増加に伴い、オンライン署名の偽筆対策は喫緊の課題である。しかし、従来、オンライン署名の偽筆対策では、分野毎でターゲットの偽筆が異なっており、各分野をまたいだ包括的な偽筆対策とその実践応用については、未だ検討が不十分であった。 そこで本研究は、実画に加え、空画も検出可能な最近のペンタブレットを用いたシングルテンプレートマッチング法を新規構築するとともに、これを筆跡鑑定用フレームワークに発展させることで、オンライン署名の包括的な偽筆対策と実践応用について総合的検討を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本提案手法は、オンライン署名の実画と空画の併用により、各種の高度な偽筆署名にも分野横断的に適用可能なことから、生体認証、法科学等の各分野での包括的な偽筆対策としての活用が期待できる。さらに、本提案手法を多様な言語に対応可能な筆跡鑑定用フレームワークに発展させたことで、科学捜査でのグローバル化対応、犯罪抑止への貢献も期待できる。
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