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明治・大正期の高等教育機関における宗教系サークル活動の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00066
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

BURENINA YULIA  大阪大学, グローバル日本学教育研究拠点, 特任講師(常勤) (60763993)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワードキリスト教青年会 / 仏教青年会 / 日蓮サークル / 求道青年 / 知識青年 / 修養 / 教養 / 近代仏教と青年 / キリスト教青年会/仏教青年会/日蓮研究会/参禅会 / 旧制高等学校・専門学校・大学 / 明治青年/大正青年 / 学歴エリートと宗教 / 修養・教養
研究開始時の研究の概要

本研究では、明治・大正期の高等教育機関における宗教系サークル活動を宗派・宗教横断的な視点から総合的に解明する。そのために旧制高等学校・専門学校・大学で活動したキリスト教系と仏教系(宗派に偏らない、いわゆる「通仏教」系や、浄土系・日蓮系・禅系を含む)の学内サークルに焦点を当てる。とりわけ各教育機関が発行していた校友会誌や年史等を主な分析対象とし、それぞれのサークルの活動実態や展開過程および相互関係を検証する。それにより「近代日本の学生のサークル活動と宗教」という視座から日本近代宗教史を更新するとともに、思想史・教育史・社会史の隣接領域との接続を目指す。

研究実績の概要

2023年度は、本研究課題の基盤となる①先行研究の確認、②資料の収集・整理、③研究成果の発表を行なった。

具体的には①アメリカと日本における学生YMCA運動および近代日本における仏教青年会運動に関する先行研究の成果とその課題を確認しつつ、②日蓮系サークルを中心に、主に第二高等学校(現東北大学)および東京商船学校(現東京海洋大学)における宗教系サークル活動に関する資料収集・整理を行なった。第二高等学校に関しては、その年史や『尚志会雑誌』(同校の校友会誌)の調査から、三つの宗教系サークル(キリスト教系・「通仏教」系、日蓮系)について、それぞれの結成背景、主な活動、中心的な人物などが明らかとなった。一方、東京商船学校の『校友会雑誌』の調査からは、学内サークル活動の他に、海難事故等の遭難者を追悼する儀礼や、精神修養のために行われる講演会が、近代における高等学校と仏教の重要な接点であった、という新たな知見を得ることができた。

③では、日露戦争以後、次々と結成されるに至ったが諸学校内の日蓮系サークルの時代背景の一端を明らかにし、論文を発表した(「明治後期における青年たちの日蓮鑽仰と活字メディアー日蓮遺文・高山樗牛・雑誌に着目してー」(『メディア史研究』第54号、2023年9月)。また、本研究課題にかかわる時代背景について、第8回清沢満之研究交流会にて「青年求道者たちと日蓮(主義)」(2023年6月17、於求道会館)との題で報告を行った。さらに、科研「大正・昭和戦前期を中心とする教育と近代仏教に関する学説史的・実践史的考察」(基盤研究B 22H00970)との共催にて公開研究会を行い、「近代仏教と青年ー明治・大正期の高等教育機関における日蓮系学内サークルの事例からー」(2024年3月13日、於大谷大学)との題で本研究の成果の一部を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、計画通りに資料収集が進んでおり、研究課題に関わる論文執筆および研究報告、公開研究会を行うことができた。また、次年度の研究に向けた資料収集にすでに着手している。このことことから、おおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

次年度以降も、キリスト教青年会や仏教青年会に関するこれまでの先行研究の成果を確認しつつ、諸学校における宗教系サークル活動に関する資料の収集・整理を行なっていく。

2024年度は、第六高等学校(現岡山大学)、慶應義塾(現慶應義塾大学)、東京高等商業学校(現一橋大学)のサークルについて資料収集・調査を行い、本研究課題の成果の一部を日本近代仏教史研究会の研究大会や日本宗教学会の学術大会において発表する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「明治後期における青年たちの日蓮鑽仰と活字メディアー日蓮遺文・高山樗牛・雑誌に着目してー」2023

    • 著者名/発表者名
      ブレニナ・ユリア
    • 雑誌名

      『メディア史研究』

      巻: 54 ページ: 23-48

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「近代仏教と青年ー明治・大正期の高等教育機関における日蓮系学内サークルの事例からー」2024

    • 著者名/発表者名
      ブレニナ・ユリア
    • 学会等名
      「大正・昭和戦前期を中心とする教育と近代仏教に関する学説史的・実践的考察」第3回研究会(公開)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「青年求道者たちと日蓮(主義)」2023

    • 著者名/発表者名
      ブレニナ・ユリア
    • 学会等名
      第8回清沢満之研究交流会「世紀転換期の宗教思想運動Ⅱー近角常観・日蓮主義・哲学館ー」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「日蓮主義と鉄道ー布教・メディア・聖地ー」2023

    • 著者名/発表者名
      ブレニナ・ユリア
    • 学会等名
      鉄道史学会2023年度第1回例会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 森覚・大澤絢子編『読んで観て聴く 近代日本の仏教文化』担当「近代における日蓮伝と浪花節ー雲右衛門と日蓮記ー」2024

    • 著者名/発表者名
      ブレニナ・ユリア
    • 総ページ数
      393
    • 出版者
      法藏館
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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