研究課題/領域番号 |
23K00084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 公益財団法人元興寺文化財研究所 |
研究代表者 |
植村 拓哉 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (20625008)
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研究分担者 |
服部 光真 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00746498)
三宅 徹誠 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (80449363)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 袋中 / 浄土曼荼羅 / 浄土宗 / 念仏講 / 近世浄土宗 / 浄土曼陀羅 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、浄土宗の学僧袋中良定(1552-1639)が開創した寺院のうち、袋中菴・心光庵旧蔵(鶯瀧寺蔵)・西方寺に所在する彫刻、絵画、工芸、古文書、聖教など諸領域の資料を対象とした総合調査を行う。対象寺院では十分な資料調査が行われておらず、未紹介資料の存在が確認され、学界の研究資料として広く活用できるようその資源化を目的とする。さらに、総合調査を通じ、従来の知見と併せて諸領域の資料から得られた情報を横断的に精査することで、学僧袋中の旺盛な活動をより具体的に検証しようとするものである。
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研究実績の概要 |
袋中開創寺院の所蔵資料に対して総合調査を行い、資料情報を活用し易いように研究資源化する目的のもと研究を進めている。 (1)現地調査 今年度は京都・鶯瀧寺において心光庵旧蔵資料の選定及び調査を実施した。山城郷土資料館に寄託されている旧蔵資料の調査と併せて、現在確認できる心光庵資料についてはほぼ確認できたものと考える。心光庵旧蔵資料の問題点としては、鶯瀧寺資料と心光庵資料の判別が挙げられるが、仏像・絵画・古文書古記録・位牌・工芸に心光庵旧蔵と考えて良い資料が確認できた。 また袋中開創寺院のうち、奈良・念仏寺が所蔵する阿弥陀如来立像のX線CTスキャン調査による詳細な構造情報をもとに、構造的特徴を分析したうえで制作年代について再検討し文章化した。さらに念仏寺所蔵彫刻のうち江戸時代以前に遡る作例について調査をおこない、基礎データおよび銘記類の情報提供を目的に報告を公開した。従来知られていなかった作例についても加えることができ、念仏寺に関する既刊の書籍・報告書等を合わせ、その所蔵文化財の全容を明らかにすることができた。 (2)南都の浄土宗寺院調査 研究を進めていく中で、主題となる袋中開創寺院のみならず、中世末から近世における南都の浄土宗寺院の成立と発展過程についても並行的に理解をすすめる必要性があると考え、奈良・浄国院、浄福寺、普光院で文献調査を実施し、西福寺では「法然上人絵伝(門中御忌道具のうち)」の調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査先が当初計画から変更となったことで、想定していた全体量からみると遅れが生じている。一方で、近郊である南都の浄土宗寺院での調査を行ったことで、近世浄土宗寺院研究の基礎的な情報を収集し追加できたことは補完的に研究内容の充実を図れたものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では現地調査の積み重ねが必要となるため、調査先との調整を円滑に行えるようにしたい。また、南都の浄土宗寺院への調査も引き続き実施し、浄土宗僧の活動基盤の実態や変遷の把握に努めることで主題となる袋中とその開創寺院の活動を位置づけていく。
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