研究課題/領域番号 |
23K00100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 仏教の公認教論 / 藤島了穏 / 井上円了 / 井上毅 / 信教の自由 / 政教分離 / 大日本帝国憲法 / フランスのコンコルダート制度 / 仏教公認教運動 / 宗教制度 / 政教関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究プロジェクトの主な目標は明治時代におけるフランスのコンコルダート制度 への影響を分析することである。具体的には、①官僚・政治家へのコンコルダート制度の影響について研究し、②中では、日本の憲法草案の準備に携わった最も中心的な官僚に焦点を当て、コンコルダート制度の理解を分析する。更に、③憲法が発布されたのをきっかけに、仏教界では政教への関心がそれまでに増して、キリスト教の容認の動きに対して、仏教界は「公認教」制度を求めた。本研究プロジェクトではその提案とコンコルダート制度との関係、その提案の目標等を分析していく。
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研究実績の概要 |
・藤島了穏の7年間の留学期間に関する調査のために、パリに出張してEcole normale superieure(ENS)の図書館とフランス国立公文書館で藤島に関する資料調査を行った。加えて、藤島了穏の子孫が住む京都市の自宅でも資料調査を実施した。 ・本研究課題に関連して2回にわたる研究発表を実施し、2本の学術雑誌論文を準備した。さらに、来年に刊行予定の論文集のために一章を執筆し、提出した。 ・『明教新誌』のPDF版のDVDを購入し、詳細な調査を行った。東京大学の近代日本法政史料センターの明治新聞雑誌文庫を訪れ、『教海一瀾』および『奇日新報』の調査を行った。『教海一瀾』は東京大学でマイクロフィルム化されているが、第1号から第9号までが欠本となっており、これらは龍谷大学にのみ保存されているが、そちらでも調査を行った。 ・一般的な新聞、『朝日新聞』、『東京日日新聞』、『読売新聞』を用いて公認教に関する調査も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに準備を進むことができた
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今後の研究の推進方策 |
・以下の明治時代の仏教雑誌を用いて、仏教公認教論に関する記事の調査を行う予定である:『警世』、『警世新報』、『布教叢誌』、『教学論集』、『令知会雑誌』、『信仰界』。 ・国内では、仏教公認教論と教誨師問題、仏教公認教論と内地雑居に関する研究発表を2回行う予定である。 ・国外では、仏教公認教論に関する研究発表を1回行う予定である。 ・藤島了穏に関連する多くの資料が保存されている金法寺(滋賀県長浜市)で、研究調査を行う予定である。
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