研究課題/領域番号 |
23K00104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
斎藤 英喜 佛教大学, 歴史学部, 教授 (40269692)
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研究分担者 |
西田 彰一 国際日本文化研究センター, 研究部, プロジェクト研究員 (00816275)
栗田 英彦 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (10712028)
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 教授 (70385962)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 近代神道 / ファシズム / 民間祭祀 |
研究開始時の研究の概要 |
近代における国家神道、神社神道、教派神道と重なりつつも、それらから自立していく「異端神道」の思想、信仰の内実を、各関係地域の資料を発掘しつつ、明らかにしていく。そのことによって、民衆宗教としての広がりをもちつつ、同時に大正維新、昭和維新というファシズム運動ともかかわっていく様相を捉え、政治・国家と宗教との関係をめぐるアクチュアルな課題を追求していくものである。
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研究実績の概要 |
2023年12月5日、6日。愛知県中設楽地区の花祭りの調査。ここは「神道花」と呼ばれて、近代化した祭祀として、これまでの花祭り研究では、あまり注目されてこなかった地域である。しかし、今回の調査では、花太夫からの聞き取り、さらに「神道化」の背景に、幕末の平篤胤門下のかかわりもわかってきた。近代における「異端神道」が、具体的な地域の祭祀、神楽にどのような影響を与えているかを探る、重要な成果となった。 2024年1月27日。佛教大学を会場にして、第二回の研究会を開催した。 『神道の近代』所載の渡勇輝論文をめぐって、山下久夫氏の書評、玉置文弥氏による、藤田大誠氏の「超国家主義と宗教」をめぐる報告。節田論文で提起された橋川文三の「昭和維新」研究と、葦津珍彦の「在野右翼神道」「神秘主義的神道」の研究を交差させて考えていくべき、という問題提起は、「異端神道」研究にとっても、大いに示唆的であった。次回の研究では、分担者の大谷栄一氏、栗田英彦氏の調査報告を聞くこと、また年末に行う研究会には、藤田大誠氏を招いて、報告してもらうことなどが決まった。 また栗田氏、西田氏が参加している研究会との合同研究会の企画も進めた。 2024年3月10日、関西学院大学の研究会で、「橋川文三の「超国家主義」と折口信夫」と題した講演を行った。政治思想史、哲学などを専攻する研究者との交流を果たすことができた。また本研究の協力者のひとりである山下久夫氏も編者に加わった『学知史から近現代を問い直す』(有志舎)を刊行することができた。ここには研究代表斎藤の「日本ファシズムと天皇霊・ミコトモチ論」が掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究会は、予定どおり行われている。とくに1月開催の研究会では、近代神道史研究の藤田大誠氏との交流も深めることができた。 また「花祭り」の調査では、当初予想していた以上に「異端神道」との繋がりが見えてきた。ただ予定していた鹿児島の平田資料の調査が昨年、台風の影響によりできなかったために、それは本年度の計画に変更した。
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今後の研究の推進方策 |
代表の斎藤英喜が入院することになり、当初計画していた六月までの研究会が出来なくなった。しかし九月には、西田氏、栗田氏の参加している科研・基盤c、研究代表・植村和秀氏の研究会、おもに内務省、宮内省の官僚たちと「異端神道」との繋がりをさぐる共同研究を開き、さらなる研究の深化、推進の方向性が見えてきた。
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