研究課題/領域番号 |
23K00107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 東大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 唯 東大阪大学, その他部局等, 講師 (70880847)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ウエツフミ / 神代文字 / 酒井勝軍 / 中世神話 |
研究開始時の研究の概要 |
神代文字は、江戸時代から近現代まで一部の信奉者によって古代文字(漢字伝来以前の日本固有の文字)であると信じられており、神代文字に関する書籍についても、非学術的なものが大半を占める。本研究課題は、神代文字と新宗教や戦争との関わりに焦点をあてる
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研究実績の概要 |
本年度は、『ウエツフミ』の諸本調査を天理大学附属図書館、東北大学図書館、国会図書館、大分大学図書館で行った。 まだ、調査途中のため、諸本調査の結果は、来年度に報告する予定である。『ウエツフミ』以外の神代文字についても考察を行っており、その成果は、「『神明帰佛編』におけるアマテラスの性別について」(『東大阪大学紀要』2024)にて触れた。これは、『ウエツフミ』同様、神代文字で書かれている『ホツマツタエ』の解説書、もしくは神代文字の注釈書的な役割を果たす『神明帰佛編』に書かれているアマテラス像について分析したものである。ここでのアマテラスは、記紀神話には見られない、妃を12人もっている男体として登場している。 アマテラスを男体とするのは、中世神話の影響と考えられる。それは、中世神話では、男性だったり、女性だったり、両性具有だったりと、アマテラスの性別は曖昧である。これは、アマテラスのみではなく、他の尊格にもみられるため、中世においては、神の性別がニュートラルであった。この神の性別の曖昧性に着目したのが、『ホツマツタエ』や『神明帰佛編』と考えられる。その理由は、日本のはじまりが、女性によって支配されたくないという男尊女卑的な考えに基づいていると分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『上記』の諸本は、全国に所蔵され、『上記』自体も42冊本と多いことから、1年に確認し撮影を行えるのに限りがある。しかし、おおむね諸本が集まりつつあるため、順調に進んでいるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
残る、臼杵市・神宮文庫が所蔵している諸本を確認し、本年度は、諸本について整理する予定である。
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