研究課題
基盤研究(C)
後期ソ連から現代ロシアでウクライナ戦争が始まった時期までの数十年のあいだで、児童向け映画、アニメーション、文学においてどのような倫理観の変遷があったのかを、具体的な作品の分析を通して明らかにする。児童向けに注目する理由は、ソ連期にはこの領域が子供相手で「取るに足らない」ものとされ検閲が緩く、強権的体制の中でサンクチュアリ的性格を有していたためである。こうしたサンクチュアリ的特性が現代でも維持され、良心を守り抜こうとする倫理性を保っているのかに焦点を当て研究を進める。