研究課題
基盤研究(C)
本研究は、明治28年(1895)から昭和20年(1945)の間、日本統治下にあった台湾における歌舞伎・浄瑠璃・諸芸能の興行の仕組みの一端を明らかにすることを目的としている。植民地下台湾における歌舞伎・浄瑠璃興行には、どのような興行師が関わり、どのような商業的運用がなされていたのか。各劇場の経営者は、内地興行と関わっていたのか。関わっていたとすればどのようなルートがあったのか。関わっていないとすればどのような独自の運用がなされていたのか。料理屋組合や台北花柳界の関与は、芝居茶屋の制度とどのような関連があるだろうか。同時期の内地の芸能興行のありようと連動するのだろうか。以上のような問題を考察する。