研究課題
基盤研究(C)
本研究は、現代音楽における旋法の使用方法、その傾向などを明らかにすることを目的とする。ただ現代音楽において旋法は多様な形で使用されているため、本研究では、民族音楽との関係性、音響の重要性という旋法の二つの特徴を基準に研究対象となる作曲家を選択し、彼らの作品研究に取り組む。その対象として選んだ作曲家が細川俊夫とカイヤ・サーリアホである。当然、現代音楽における旋法の使用方法について検討する上で二人の作曲家の作品分析をするだけでは不十分であるため、並行して他の作曲家による旋法の使用方法も調査する。最終的にこれらの調査結果を比較し、現代音楽における旋法の使用方法などを総合的に明確化する。