研究課題
基盤研究(C)
本研究では、19世紀後半から20世紀前半にかけての日仏美術交流史を、ジャポニスムと日本近代洋画に関わる四つのテーマに沿って調査し、考察する。すなわち、「ジャポニスム研究の拡大」、「パリ万国博覧会と美術・文化交流」、「日本近代洋画家と留学体験」、「20世紀前半における美意識の交差」の四つであり、各々のテーマにおいて二つずつ新しい問題を取り上げる。これまで未踏査の問題の解明を目指すもので、学術的な独自性、創造性を確信している。この研究を通して日仏美術交流史の内実と意義を示すことによって、比較文化史としての美術史の新たな可能性もまた明らかになるであろう。