• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

両大戦間期仏・伊・独の美術界における「伝統」と「起源」を巡る言説編成の分析

研究課題

研究課題/領域番号 23K00172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

飛嶋 隆信  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60302915)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードフランス美術史 / 美術批評 / 両大戦間期 / 伊仏関係 / マリオ・トッツィ / ファシズム / 美術史 / ヨーロッパ / 伝統
研究開始時の研究の概要

本研究は、両対戦間期の美術界の状況、特にフランス・イタリア・ドイツ語圏の美術史・美術批評の錯綜とした相関関係を、詳細に分析・記述することを目的としている。 1980年代以降に各国で進められて来た両対戦間期の美術に関する研究は、基本的に各国独自の完結した現象として当時の状況を記述することが多かったが、本研究では、ヴァルデマール・ジョルジュ、バーナード・ベレンソン、ヨゼフ・シ ュゴフスキーら、自身の出自や国籍を超えて活動した美術批評家や美術史家達の言説や活動を軸に、近代美術に おける様々な「伝統」模索の試みを、国際的に展開され、複雑に絡み合った言説のネットワークとして捉え直すことを目指す。

研究実績の概要

2024年3月25日(月)から3月30日(土)まで(31日帰国)、イタリアのローマに渡航、ローマ国立中央図書館(Biblioteca nazionale centrale di Roma)および国立近代美術館資料室(Gli Archivi della Galleria Nazionale d'Arte Moderna)にて、ヴァルデマール・ジョルジュのイタリアにおける活動に関する図書・雑誌・手稿等の資料調査を行なった。
今回は、昨年度に、本研究の前に進めていた科研費による研究「18K00122 2018年度 基盤研究(C) 美術批評家ヴァルデマール・ジョルジュの批評における「伝統」概念形成に関する研究」のために実施した調査(2023年9月23日から28日)での成果をもとに、ヴァルデマール・ジョルジュとイタリア美術界との関係に関する更なる資料調査を実施した。特に、国立近代美術館資料室における資料調査では、ヴァルデマール・ジョルジュのイタリアとの関係に関わる一次資料群(主にイタリアの美術関係者の書簡や手稿)を直接参照することができ、特にヴァルデマール・ジョルジュとイタリアの画家・美術批評家のマリオ・トッツィとの密接な関わりを裏付ける証拠を得ることが出来た。今後、今回得た知見をもとに、マリオ・トッツィおよび彼が関わっていた運動「ノヴェチェント」関連の調査を更に進めることにより、イタリア美術界におけるヴァルデマール・ジョルジュの活動の、これまでは指摘されてこなかった詳細面に関して、論文執筆を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年3月初頭に腰椎圧迫骨折、その後4月初頭に肺気胸に罹患したため、当初7月から8月予定していたフランス・パリやオーストリア・ウィーンでの資料調査を断念せざるを得なかった。9月に医師の許可が得られたことから、本研究については3月にイタリア・ローマへの渡航調査を実施できたが、上述の理由から予定通りには調査を行えなかった。

今後の研究の推進方策

「18K00122 2018年度 基盤研究(C) 美術批評家ヴァルデマール・ジョルジュの批評における「伝統」概念形成に関する研究」での成果をもとに、ヴァルデマール・ジョルジュだけでなく、彼の美術批評を理解する上で重要なイタリア美術界、オーストリアの美術史家ヨゼフ・シュゴフスキー、アメリカの美術批評家バーナード・ベレンソンに関する調査を並行して進め、より広い視点で両大戦間期の美術批評の特異性を明らかにすることを目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi