研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ルネサンス期のフィレンツェの画家フィリッピーノ・リッピが1470年代から90年代に制作した作品を中心に、画家の高い模倣の技術を積極的に評価するという視点をもって、これまでの言説を整理したうえで作品の様式分析を行い、画家の作品制作の実態を明らかにすることを目指す。その際、必要に応じて、キャニー法(Python言語3.9.12version)等を活用し、モデル作品とフィリッピーノの作品との比較を行う。それによって、高い精度での分析が可能となり、説得力にとんだ提案ができるとともに、停滞しがちな初期作品に関する議論を活発化する可能性が期待される。