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近世前期における刀剣目利書(鑑定書)のテキスト分析と文化史上の位置づけ

研究課題

研究課題/領域番号 23K00183
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

酒井 元樹  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (90450642)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2027年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード日本刀 / 刀剣
研究開始時の研究の概要

本研究は、近世前期に刊行された日本刀(この場合は「刀身」を指す)に関する目利書(鑑定書)の内容を、実際の日本刀の特徴と比較しながら分析し、その造形理解の様相をわが国の文化史上のなかで位置づけようとするものである。具体的には『解紛記』(慶長12年(1607)刊)と『古今銘尽』第3・4巻「見様之事」(万治4年(1661)初版)における刀工の作風を記したテキストを取り上げて内容を吟味し、文意がつかめない場合は実作品とテキストを照合するなどして理解を深める。そして、導き出された見解を当時の社会情勢から広く捉え、近世初頭までに発達した日本刀の造形理解が文化史上いかなる意味を持つのかを検討する。

研究実績の概要

本研究は、近世前期に刊行された日本刀(この場合は「刀身」を指す)に関する目利書(鑑定書)の内容を、実際の日本刀の特徴と比較しながら分析し、その造形理解の様相をわが国の文化史上のなかで位置づけようとするものである。
研究初年度となる令和5年度(2023)は、テキストの検討対象である『解紛記』(慶長12年(1607)刊)と『古今銘尽』第3・4巻「見様之事」(万治4年(1661)初版)、あるいは関連する刀剣書などについて、翻刻されている文献の調達や、静嘉堂文庫など古典籍を所蔵する機関で調査を実施した。
また、前記の『解紛記』、および『古今銘尽』と内容の類似が指摘される『本朝古今銘尽』(慶長16年(1611)刊)、そして『口伝書』(慶長12年識語)について、任意の刀工を取り上げ、作風を巡るテキストの比較をおこなった。その結果、三書において見解が微妙に相違することが分かり、書中で用いられる刀剣の特徴を言い表す用語のなかには、現在の呼び方と相違するもの、あるいは呼称が同じでもその意味が大きく異なるものがあり、今後の検討課題が明らかになった。
そして、上記の考察結果は名物刀剣の歴史を巡る図書で取り上げ、成果を発表する準備を整えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

静嘉堂文庫など、資料を所蔵する機関の御協力を得て、研究の基礎環境を整えることができたため。また、今後の課題が具体的となり、成果の一部を発表する準備ができたため。

今後の研究の推進方策

『解紛記』と『古今銘尽』については電子テキスト化を進め、姿・地鉄・刃文などの造形的特徴ごとに情報の整理をおこなう。
整理の過程で実作品との照合が必要な場合は、所蔵先において調査をおこなう。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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