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三方楽所を中心とした近世舞楽面に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関公益財団法人大和文華館

研究代表者

一本 崇之  公益財団法人大和文華館, その他部局等, 学芸部係長 (40972609)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード舞楽面 / 仮面史 / 南都楽所 / 天王寺楽所 / 楽家 / 三方楽所 / 天王寺 / 南都
研究開始時の研究の概要

本研究は、桃山時代以降に制作された舞楽面を中心に、その仮面史上の位置づけを行う。とりわけ対象とするのは、舞楽が最も隆盛した近世において、その中枢を担った大内・南都・天王寺、いわゆる「三方楽所」で受容されてきた舞楽面である。従来の舞楽面研究ではほとんど取り上げられることのなかった近世における舞楽面に着目し、舞楽史研究等の成果を踏まえながらその成立過程を考察する。また舞楽面それぞれの造形分析に加え、近世舞楽面を制作された場所や時期によってまとまった「資料群」としてとらえ、制作の背景や継承される「型」の実態を明らかにし、その資料的価値を提示することを目的とする。

研究実績の概要

本研究は、舞楽が最も隆盛した近世において、その中枢を担った大内・南都・天王寺、いわゆる「三方楽所」で受容されてきた舞楽面について、その仮面史上の位置づけを行うものである。本研究では、①近世舞楽面作品調査、②手本となる古面の調査と近世舞楽面との比較検討、③舞楽面に関する文献・絵画資料のデータ収集を軸として研究を進める。
本年度は、仮面彫刻に関連する展覧会が複数開催されたことで、本研究に関連する作品を実見・調査する機会を多く得た。特に奈良県立美術館で開催された特別展「仮面芸能の系譜」では、奈良所在の仮面作品が数多く出陳され、本研究で中心的な地域である南都で制作された多数の仮面を、比較しながら実見する機会に恵まれた。また藤田美術館では、現存最古の陵王面である同館所蔵面の熟覧と写真撮影を行うことができ、以降の陵王面に継承される細部形式の情報など、比較検討するための有益な資料を得ることができた。
また本年に開催された仮面彫刻に関する展覧会図録やその関連図書、ならびに芸能史研究図書や、文献史料を購入して仮面作品の画像資料ならびに文字資料を収集し、画像資料の分類・整理並びに文献を通じた作品分析を進めた。さらに芸能史研究者と意見交換を行い、楽人の動向と舞楽面との関わりについての課題を整理し、次年度に向けた調査研究の準備を行った。これらの成果は、本研究に関する講演を行うことによって、現状での課題も踏まえて公開することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

所属館での企画展準備業務等により、遠距離での複数回に及ぶ実作品調査が実施できなかったが、近距離圏での作品の実見や、文献史料の分析を通した研究を行った。また関連作品所蔵者との作品調査への協議を進め、次年度での調査への理解を得ることができるなど、おおむね順調に進んでいると判断している。

今後の研究の推進方策

次年度は、本年度に蓄積した文献・画像資料に基づき、実作品の調査を随時実施する。特に本研究における中心的な作品群となる春日大社伝来舞楽面の調査を実施する予定である。あわせて関連作品の調査を実施し、楽人ネットワークとの関連の分析を進め、論文として成果をまとめる。また2025年度に開催予定の本研究の成果展となる展覧会に向けて資料収集・企画準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 南都・天王寺伝来の舞楽面2023

    • 著者名/発表者名
      一本崇之
    • 学会等名
      奈良の文化と交通を考える会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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