研究課題/領域番号 |
23K00189
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
|
研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
平 諭一郎 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (10582819)
|
研究分担者 |
小川 潤 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(機構本部施設等), データサイエンス共同利用基盤施設, 特任研究員 (50965390)
笠原 真理子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (80972497)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 再演 / 再現 / アーカイブ / デジタルヒューマニテイーズ / 芸術 / 仮想空間 / 学術アノテーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、美術、音楽、映像、身体表現等の垣根を超えた、時間を伴うパフォーマティヴな芸術表現を新たに創造し、その初演から再演へと至る過程の再現内容とその差分を記録、検証することで、芸術の再演において必要となる再現性を明らかにする。特に、現実空間と仮想空間、同時性と共集性における真正な再現性の差異を考察する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、美術、音楽、映像、身体表現等の垣根を超えた、時間を伴うパフォーマティヴな芸術表現の初演から再演へと至る過程の再現内容とその差分を記録、検証することで、芸術の再演において必要となる再現性を明らかにするものである。 今年度は、研究期間全体における助走として主に以下3つを実施した。(1)パフォーマティヴな芸術表現の記録に関わる先駆的な実践や先行研究の調査による基礎的な研究の積み重ねと共有。(2)仮想空間におけるパフォーマティヴな芸術表現の予備調査と内容検討。(3)研究、考察した内容の一部を招待講演や研究発表などにて一般に公開。 (1)(2)について、現実空間と仮想空間、同時性と共集性における真正な再現性の差異を考察するべく、デジタル空間での創作や表現支援を実践している秋田亮平(東京藝術大学芸術情報センター)を招いて研究会を実施した。本研究メンバーが所属する東京藝術大学上野キャンパスや東京大学本郷地区キャンパスに近いエリアの上野恩賜公園や京成電鉄旧博物館動物園駅の3Dスキャンを行い、デジタルツインのメタバースを実現したプロジェクトを事例に、仮想空間における表現の特性や活用可能性について知見を深めた。 (3)について、研究メンバー各々が口頭やポスターで発表を実施するとともに、研究代表者は、考古遺物や工業製品を用いた美術作品、地域での踊りや祭りの記録や記憶に関する国際シンポジウム「未完の修復」(東京藝術大学、2024年3月24日)を企画、実施した。また、シンポジウム「戦争とアーカイヴ」(東京藝術大学、2023年10月28日)の第二部「戦争を記憶すること・記録すること」では司会を担い、コンテンポラリー・アートや演劇、パフォーミング・アーツによる戦争のアーカイヴについて登壇者と議論を重ねた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
仮想空間内における領域横断的な時間を伴うパフォーマティヴな芸術表現の内容を検討する過程において、想定していた3Dモデル構築の対象を再検討した。そのため、一部の研究計画変更に伴い、研究全体として進捗はやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、先行研究の調査による基礎的な研究の積み重ねから、仮想空間内に構築するモデルや時間を伴うパフォーマティヴな芸術表現の内容を一から見直し、研究期間内に完了する研究計画を早急に策定する予定である。
|