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描画支援技術に対応したヴィジュアル・リテラシーの再定義と教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K00225
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関金城学院大学

研究代表者

遠藤 潤一  金城学院大学, 国際情報学部, 准教授 (60461274)

研究分担者 遠藤 麻里  金城学院大学, 国際情報学部, 講師 (10813628)
定国 伸吾  神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (00454348)
鈴木 宣也  情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 教授 (90336652)
水内 智英  京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構, 准教授 (70724839)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヴィジュアルリテラシー / 視覚教育 / 情報デザイン / ワークショップ
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,近年進化の著しい描画支援技術に対応するためにヴィジュアル・リテラシーを再定義することと,再定義に対応した教育プログラムを試作・評価することである。従来は基礎的な知識を習得したのちに表現を作り出すという一定のプロセスがあったが,描画支援技術の急速な進化は,基礎的なプロセスを飛ばして一気に表現を作り出すことを可能にした。この新しい表現の方法について,既存のヴィジュアル・リテラシー研究は対応ができていない。本研究グループがこれまで進めてきたヴィジュアル・リテラシー研究を描画支援技術に対応した形に拡張する。ヴィジュアル・リテラシーを再定義し,具体的な教育プログラムを施策し実証する。

研究実績の概要

本研究の目的は,近年進化の著しい描画支援技術に対応するためにヴィジュアル・リテラシーを再定義することと,再定義に対応した教育プログラムを試作・評価することである。初年度であった2023年度は生成AIに関する技術動向について調査すると共に,生成AIの活用に関する文献調査を行った。また,映像にAIを取り入れた作品を制作した映像制作会社において,現役のプロデューサー,プログラマーの2名の方にインタビュー調査を行った。制作現場での生成AIに対する考え方,制作プロセスへの適用,将来的な見通しについて,詳細に確認することができた。また,研究メンバーが参加するヴィジュアルリテラシー研究会を3回開催し,各実証領域の研究報告を共有し基礎研究として議論を深めた。
各実証領域(都市空間,造形あそび,メディア表現,地図生成,映像制作)では,基礎的な文献調査を継続している。都市空間の領域では,現地調査を行い必要な情報について今後分析を行う。造形あそびの領域では,これまでに開発してきたモジ造形あそび拡張システムにAI描画支援技術を組み入れることについて検討し一定の目処をつけることができた。メディア表現の領域では,情報技術と表象文化との二つの観点から,表現技術に対応したヴィジュアルリテラシーの立ち位置を探るとともに,表象文化において,哲学的なアプローチからの見解と同時にメディアからのアプローチについても調査し理解を進めた。地図生成の領域では,システム思考とデザイン思考との交点に位置する領域として着目されているシステミックデザインへの理解を深め,システム図制作への生成AI活用についても検討をすすめた。映像制作の領域では,映像制作会社へのインタビュー調査の分析を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度となる2023年度の当初計画は,新しい技術に関する動向や事例調査を,文献や学会参加によって行い,それらから新たなヴィジュアル・リテラシーの要素を抽出し,各領域の対象分野において教育プログラムの企画,設計を行うことである。
現在までのところ,技術動向の確認や事例調査,文献調査自体に問題は生じていない。ただ,生成AIの技術的進化が早く新しい技術や事例が次々と誕生するなど流動性が高いため,調査の対象が拡大し続けている。このため,調査結果を整理,分析する段階がまだ十分に行えていない。
所属先の異動があった造形あそびの領域では,2025年度に実施するワークショップ開催場所の調整が必要であったが,新たに「あつぎこどもの森公園」との連携について協議を開始し,2025年度のワークショップ開催の目処をたてることができた。

今後の研究の推進方策

当初計画では2024年度は基礎的な調査を継続しつつ,教育プログラムの試作と実践による評価を進めることになっている。調査結果の整理,分析にやや時間がかかっているものの,全体のスケジュールは当初計画通りに進められる見通しである。
都市空間の領域は,2024年度は調査結果に基づきツールを開発し,愛知県瀬戸市における現地調査およびツールの実践を行う。造形あそびの領域は,2023年度の成果をワークショップに組み入れる手法やその意義について検討し,2025年度に実施するワークショップを考案する。メディア表現の領域では,再定義に向けて前年度の調査分析をまとめ,情報技術と表象文化の両面から,それぞれの分野の専門家と共に議論する。同時に,まず情報と表現の両方の側面に取り組む大学生を対象に,大学へ向けた教育プログラムの策定に取り組み,理論と実践の両面からアプローチする。地図生成の領域では,京都府京北地域での実証実験として,プロトタイピングを含めて実践的な側面に取り組む。映像制作の領域では,学生向けの教育プログラムの設計,試行を行って初学者への効果を検証する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] How might we design alternative worldviews? Assessing a design education program for business professionals2023

    • 著者名/発表者名
      Mizuuchi Tomohide、Centre for the Possible Futures, Kyoto Institute of Technology, Japan
    • 雑誌名

      Proceedings of IASDR 2023: Life-changing Design

      巻: - ページ: 1-19

    • DOI

      10.21606/iasdr.2023.271

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] システミック・トランジションの時間尺度2024

    • 著者名/発表者名
      水内智英
    • 学会等名
      Directions 2024: Re-negotiating time
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ソーシャルデザインの方法論深化に向けて - 複雑な社会関係と相互影響の視点から2023

    • 著者名/発表者名
      水内智英
    • 学会等名
      2023年度デザイン関連学会シンポジウム 「ソーシャルデザイン 過去・現在・未来」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 関係から考えるデザイン システミックデザインとは2023

    • 著者名/発表者名
      永井一史、水内智英、紫牟田伸子
    • 学会等名
      DESIGN TOUCH Talk Salon
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること2023

    • 著者名/発表者名
      アルトゥーロ・エスコバル 著, 水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人 監修, 増井エドワード, 緒方胤浩, 奥田宥聡, 小野里琢久, ハフマン恵真, 林佑樹, 宮本瑞基 訳
    • 総ページ数
      512
    • 出版者
      ビー・エヌ・エヌ
    • ISBN
      9784802512527
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] VISUAL LITERACY JAPAN

    • URL

      https://visualliteracyjapan.net

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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