研究課題/領域番号 |
23K00278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
神津 武男 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 客員研究員 (10424821)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 浄瑠璃本 / 人形浄瑠璃文楽 / 書誌学 / 上演記録 / データベース / 番付 / 絵尽 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸時代・近世期の「人形浄瑠璃文楽」(義太夫節成立以後の人形芝居)の、真に科学的な通史の完成を目指して、資料整備を進めている。 筆者は「浄瑠璃本」(通し本。演劇台本・脚本に相当)、「番付」(こんにちのポスター・チラシに相当)の二種の史料について、日本国内および海外で悉皆調査を展開してきた。近年新たに所在を把握した未調査機関を中心に実地踏査して、「浄瑠璃本」「番付」各データベースの充実と精度の向上を目指す。特に本研究課題においては番付データベースの試用版を作成して、公開運用に向けた改良点を検討するところまで進めたい。
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研究実績の概要 |
江戸時代・近世期の「人形浄瑠璃文楽」(義太夫節成立以後の人形芝居)の、真に科学的な通史の完成を目指して、資料整備を進めている。筆者は「浄瑠璃本」(通し本。演劇台本・脚本に相当)、「番付」(ポスター・チラシに相当)の二種の史料について、日本国内および海外で悉皆調査を展開してきた。近年新たに所在を把握した未調査機関を中心に実地踏査して、「浄瑠璃本」「番付」各データベースの充実と精度の向上を目指す。 本研究課題「人形浄瑠璃文楽の近世期上演記録データベースの試用版作成公開と典拠資料の調査と研究」では、「人形浄瑠璃文楽」の江戸時代の上演記録類に関して、(1)浄瑠璃本(通し本・丸本)、(2)浄瑠璃番付、の各所蔵機関を実地に訪問して、原資料に基づいた書誌調査を行うことを、研究方法の基礎とする。書誌調査によって得られた諸情報をこれまでに作成した二種のデータベース(「浄瑠璃本」書誌DB、「人形浄瑠璃番付」書誌DB)へ登録して、各データベースの一層の充実と精度を高め、「人形浄瑠璃文楽」の江戸時代における上演実態の解明に寄与することが本研究課題の目的である。 本年度は、(1)浄瑠璃本では松阪市・長谷川治郎兵衛家、中野市・山田家資料館、(2)浄瑠璃番付では、阪急文化財団池田文庫・名古屋市蓬左文庫において新規の書誌調査を進めた。また(1)浄瑠璃本について大阪市立中央図書館・東かがわ市歴史民俗資料館・名古屋市蓬左文庫において再調査を行なった。 義太夫節・人形浄瑠璃文楽の現行上演本文の成立時期に関する報告として、「影印『伽羅先代萩』安永七年京都初演本―天明五年江戸初演同名本の原拠の紹介―」をまとめた。安永6年の歌舞伎での大坂初演と、天明5年の江戸初演の間で、最初の人形浄瑠璃化として重要な資料であり、かつ天下一本の孤本しか伝わらないため影印としてひろく紹介することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度以来の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のため、日本国内各地の所蔵機関を実地に訪問することが難しい状況となっていた。2023年度からはその警戒は日本国政府においては解かれたようであるが、所蔵機関によってはなお以前のような公開態勢に復旧していない箇所もあり、本研究課題の申請段階で予定したような各地各館を再訪する旅程はなおも組み難かった。このため収蔵点数の比較的少ない機関について、短期の旅程で訪問することに努めた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況は日々刻々と変化し、いまなお終息の見通しは立たないように思われる。このため本研究課題の申請段階で予定した国内各地の所蔵機関を再訪する調査は、順調には展開出来ない場合も出来しようかと考えている。 各所蔵機関との連絡を密にして、感染状況の穏やかな時期に集中して訪問することを心掛けることとして、研究を遂行したい。
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