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田中月歩来翰集解読調査と近世会津俳人来翰集編集による文化文政期の俳諧研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00299
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関群馬県立女子大学

研究代表者

二村 博  群馬県立女子大学, 文学部, 准教授 (00733669)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード俳諧 / 俳人書簡
研究開始時の研究の概要

江戸時代後期の会津地方の俳人に寄せられた、全国の俳人からの書簡を解読調査を行い、これらを網羅した「会津俳人来翰集」を編集する。会津喜多方の関本巨石・如髪父子、会津高田の田中月歩宛の書簡は、合計400点以上にはなると見込まれるが、この研究を実施することにより、文化文政期を中心とした近世俳人たちの様々な交流状況を実証的に解明することができる。

研究実績の概要

本研究の目的は、田中文庫書簡集の解読調査を実施し、近世会津俳人来翰集を編集することにより、書簡による広い交流を果たしていた近世文化を実証的に解明することである。
3年計画の初年度にあたる令和5年度は、田中文庫が所蔵している俳人書簡数百通を撮影し、写真データを整理した。巻紙の状態で保存されている全書簡を一通一通開いてデジタルカメラで撮影し、パソコンを用いて差出人毎に書簡写真のデータを整理することにより、来翰集の全容を大まかにつかむことができた。田中文庫は近世後期の会津俳人田中月歩(草蘿)、成羅父子宛のものがほとんどである。差出人には大坂の長斎、甲斐の可都里、江戸の成美、芝山、行脚俳人の瓜坊、仙台の士由、出羽の淋山といった各地の著名俳人がおり、その交流の広さが窺える。また、地元陸奥の冥々、恒丸、与人、如髪、掬明らの書簡も多数確認されており、これらを解読することによって俳人たちの文化交流の実態を解明できそうである。
令和5年度の研究成果としては、上記のうち出羽の俳僧淋山の書簡に着目した論文『出羽の俳僧鹿苑舎淋山』(群馬県立女子大学紀要第四十五号 令和六年二月)を発表した。本論文では、淋山から月歩に宛てた書簡十三通と国村書簡一通を翻刻し、関連俳書を調査することにより、当時の俳僧の活動実態を考察した。また、それ以外の書簡についても翻刻、解読調査を進めており、交流の実態、関連俳書等の調査を継続している。
次年度以降は引き続き田中文庫書簡集の解読調査を進めていき、現在注目している仙台の士由書簡を中心に調査した内容を論文にまとめたいと考えている。また、最終年の目標である近世会津俳人来翰集の編集に向けて、計画的に研究を進めていきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請者の所属が変わったことにより、スタートに多少の出遅れはあったが、初年度に終えるべき書簡集の写真撮影、データ整理の実施を終えることができた。また、書簡集の中から出羽の俳僧淋山の書簡に着目して論文を発表することができた。

今後の研究の推進方策

残り二年の研究機関において、一年目には書簡の解読を進めていく予定である。二年目には来翰集の編集ができるように取り組んでいきたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 出羽の俳僧鹿苑舎淋山2024

    • 著者名/発表者名
      二村 博
    • 雑誌名

      群馬県立女子大学紀要

      巻: 45 ページ: 93-107

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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