研究課題
基盤研究(C)
三木露風の低い評価の要因に、公開された大正15年以降の作品が少ないことがある。その評価を検討する方法として大正15年以降の未公開作品と資料を対象に量の多さから2回に分けて蒐集・内容の精査・整理などを行ってきた。本研究では残された後半部の基礎的研究をする。また、すでに終えた『山崎新聞』掲載作品に関する基礎的研究成果と、新たな基礎的研究成果を統合・集約してデーターベース化して、その全容を公開する。さらに発展的研究として、基礎的研究で蒐集した未公開作品の質と特徴を分析し、大正15年以前の作品や評価と比較・検討して、日本近代文学史上で位置づけて見直し、「露風に新たな評価をあたえる」ものである。