研究課題/領域番号 |
23K00308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
池田 昌広 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (70633288)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 蘇軾詩 / 抄物 / 五山 / 蘇軾 / 漢籍 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、五山僧の蘇軾詩注釈を資料に、日本中世における漢籍の舶載状況を明らかにしようとするものである。日本の中世文化が中国近世文化のつよい影響をうけたことはすでに指摘されている。重要な役割を果たしたのは漢籍である。1127年に中国では南宋が成立し、商業印刷出版が本格的に始まった。それは元明時代にいっそう拡大し、漢籍の生産量は飛躍的に増加した。くだんの増加は日中間の貿易の拡大にともない、日本の漢籍輸入量の増加に直結したはずである。そのことを五山禅林で作成された蘇軾詩の注釈(抄物)を資料に明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は、各蘇軾詩集の対応目録の作成につとめた。蘇軾詩集には詩の配列が全く異なる二系統のテキストがある。一方は編年で配列するもの、もう一方は詩題により分類配列するものである。五山の蘇軾詩抄は、後者の一本である『王状元集註分類東坡先生詩』を底本にしつつも、前者テキスト(たとえば、施元之ほか『註東坡先生詩』)をも参照している。蘇軾詩抄の注文が、中国諸注からの転引なのか、あるいは五山僧独自の注文か、これを効率的に判断するため、上述の対応目録は必須の工具である。本研究の計画段階では、本年度中に対応目録の作成を完了させるはずであった。しかし、予想外に作業がはかどらず、ようやく六割の作業を終えるにとどまった。次年度も引き続き対応目録の作成にはげみ、可及的速やかに作業を完了し、そして漢籍の受容状況の調査に入る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
蘇軾詩の所在の検索に予想以上に手間取った。膨大な蘇軾詩の所在を確認するには、一頁一頁、影印本をめくるほかなく、その作業量は思いのほか膨大であった。
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今後の研究の推進方策 |
対応目録の作成じたいは単純な作業である。技術的な困難はあまりない。次年度は本作業にさく時間を増やし、可及的速やかに対応目録を完成させ、ついで漢籍の受容状況の調査に入る予定である。
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