研究課題/領域番号 |
23K00310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | ノートルダム清心女子大学 |
研究代表者 |
江草 弥由起 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 講師 (70908491)
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研究分担者 |
海野 圭介 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (80346155)
木下 華子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10609605)
野澤 真樹 京都女子大学, 文学部, 准教授 (90802900)
家入 博徳 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (20586507)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 黒川家 / 古典学 / 書誌学 / 知識流通 / 国文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ノートルダム清心女子大学に所蔵される江戸期から明治期にかけての国学者・蔵書家である黒川春村・真頼・真道の三代にわたって蒐集・蓄積された黒川家旧蔵資料群の文学関係の諸書を中心に、主として書誌学的調査と 奥書・識語・蔵書印・書物の書き入れなどの集成を基に、同時代の書物の流通と収集の過程、 及び学者・蔵書家の交流関係を明らかにすることにより、江戸後期から明治期にかけての知 識流通と古典学の学術体系の形成過程について、具体的な様相の解明を試みるものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、江戸後期から明治期にかけての国学者・蔵書家であった黒川春村・真頼・真道の3代に渡り蒐書された黒川家旧蔵資料群を対象とし、主として書誌学的調査と 奥書・識語・蔵書印・書物の書き入れなどの集成を基に、同時代の書物の流通と収集の過程、 及び学者・蔵書家の交流関係を明らかにすることにより、江戸後期から明治期にかけての知識流通と古典学の学術体系の形成過程について、具体的な様相の解明を試みるものである。「江戸期知識層の蔵書流通とネットワークに関する検討」については、ノートルダム清心女子大学に分蔵される黒川文庫古典籍(和歌・歌論・物語を中心とする)の調査を行い、本研究に前接する科学研究費による研究等により蓄積された調査カード情報の追加・補完に併せて奥書・蔵書印・識語等の記載内容の集成とそのデータに基づく整理を試みた。「江戸期知識層の古典学の形成と近代国文学への展開の検討」「黒川家古典学の学術体系検討」については、黒川春村・真頼・真道の書き入れ注記を持つ古典籍の書誌的調査を行い、データの集成をはかった。具体的には、同書に春村・真頼・真道の複数の書き入れ(主に真道と真頼)が確認できるものを対象に、高感度センサーを搭載した中判カメラで撮影し、その画像データを処理することで、書き入れの朱・墨の色の差異や墨消しされた字の判別の検討をする手法の模索を試みた。「江戸後期の蔵書形成に関する書誌学的検討」についてはノートルダム清心女子大学特殊文庫蔵黒川文庫本『詞花和歌集』のうち、「大田持資(花押)」が確認でいる伝本を中心に、本文の系統や書写者について考察を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「江戸期知識層の古典学の形成と近代国文学への展開の検討」「黒川家古典学の学術体系検討」を進めるにあたり、黒川文庫所蔵するノートルダム清心女子大学特殊文庫の研究設備を整備する必要が生じた。その整備の関係で対象古典籍を調査できない期間があり、一部の研究予定が次年度にずれ込むことになったが、その間に「江戸期知識層の古典学の形成と近代国文学への展開の検討」「黒川家古典学の学術体系検討」を推進させるための、高精細画像の研究活用の模索を進め、それを可能にする設備の増強は予定以上に進めることができた。また、前接する科学研究費による研究等により蓄積された調査データを整備し、2024年5月にノートルダム清心女子大学附属図書館ホームページ内特殊文庫コレクションページを通して公開可能な状況に至っている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は研究協力者を加えた人的配置を取って、調査を行う。また、当初計画を一部変更し、「江戸期知識層の古典学の形成と近代国文学への展開の検討」「黒川家古典学の学術体系検討」については、高精細画像の画像処理による書き入れの検討を取り入れることにより、黒川家三代の古典学の様相の解明を進める予定である。「江戸後期の蔵書形成に関する書誌学的検討」については令和5年度に引き続きノーロルダム清心女子大学特殊文庫蔵黒川文庫本『詞花和歌集』の書写のあり方や本文系統を、書誌調査や本文異同の検討により明らかにしていく予定である。
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