研究課題
基盤研究(C)
18世紀末から19世紀初頭にかけてのイギリスでは、かつてないほど北米植民地そしてアメリカ合衆国(以下、アメリカと表記)に対する関心が高まった。関心の高さはこの時期にイギリスで刊行された小説の半数以上がアメリカに関する事柄を主題にしている事からも窺われる。本研究の目的は、Robert Bage、Charlotte Smith などの急進主義作家や Charles Lucas、Mary Bruntonなどの保守主義作家の作品において、アメリカがいかに表象されているのかを、独立戦争、アメリカへの移住熱、先住民、英米戦争、自然風物に的を絞って、考察することである。