研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、現代英語小説における語りのスタイルの一動向を、伝統的な「ストーリー・ディスコース」観の脱構築及びその言語的手法に着目しながら再考することである。本研究では、形式の異なる2つの語りのスタイル(イシグロの信頼できない語りとアトウッドの現在時制語り)を事例に、物語の主題が、語られた内容(ストーリー)から語る形式(ディスコース)へと移行していく現象を、その動機付けを考慮しながら追究する。