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近代初期英国演劇における感情理論と身振り学との関連性についての歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00396
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

滝川 睦  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90179573)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード近代初期英国演劇 / 感情理論 / 身振り学 / 感情の演劇 / シェイクスピア / 修辞学の書 / 礼節の書 / シンパシー / 歴史的研究
研究開始時の研究の概要

本研究は、近代初期英国における感情理論と、当時の演劇における身振り学との関連性について歴史的視座から分析する。とくに近代初期英国における感情理論および当時の演劇における役者の身振りによって表象される感情の概念が、汎ヨーロッパ的感情史の中で捉えられるべき動的・重層的で同時代的な概念であったこと、そして近代初期英国の演劇は、古典的な感情概念を反映するだけでなく、同時代の観客に対して感情を創造し、表象する文化的装置であったことを解明する。

研究実績の概要

2023年度に実施した研究の成果は、(1)近代初期英国における「感情の演劇」(affects drama)を分析し、その特徴を、感情と演劇的身振り表出との関連性に焦点を合わせてデータベース化し、「感情の演劇」のジャンル規定の基盤を確立した。(2)Thomas WrightのThe Passions of the Minde in Generall(1601, 1604)などの当時の感情概念をめぐる一次資料を分析して近代初期英国における感情理論を再構築し、そこで規定される感情概念と(1)で析出された「感情の演劇」において表象される感情概念との関連性を解明した。(3)George PuttenhamのThe Art of English Poesy(1589)をはじめとする修辞学の書、CastiglioneのThe Book of the Courtier(英訳1561)に代表される礼節の書、『公定説教集』(Homilies, 1547,1562)の分析を行い、そこから析出される感情概念を、近代初期の感情理論の再構築に援用した。(4)Richard MeekのSympathy in Early Modern Literature and Culture(2023)において提起された「共感、同情」(sympathy)の概念を機軸に据えて、ShakespeareのThe Tempest(1611)を分析し、近代初期英国における感情の概念と演劇的身振りとの関連を解明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度においてはコロナウィルス蔓延の余波を受けて、様式S-14の「研究計画調書」に記した、英国図書館(the British Library)とロンドン大学附属図書館における一次資料の調査・研究を行うことができなかった。また出版予定されていた一次資料に関する研究書の出版が遅延されていることによって、研究の進捗状況に影響があった。

今後の研究の推進方策

2024年度においては、英国図書館とロンドン大学附属図書館における一次資料の調査・研究をはじめとして、交付申請書の「補助事業期間中の研究実施計画」に記したスケジュールに従って、着実に研究を実施する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 草食性カニバルとThe Tempest2024

    • 著者名/発表者名
      滝川 睦
    • 雑誌名

      名古屋大学人文学研究論集

      巻: 第7号 ページ: 113-127

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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