研究課題
基盤研究(C)
本研究は、21世紀イギリス文学における第二次世界大戦の表象(主にダンケルク、ナチズム、広島、長崎、難民、収容所など)の集中的かつ包括的な分析を通して、第二次世界大戦の記憶が今世紀の様々な事象(9/11テロ、アフガニスタンとイラクへの侵攻、移民・難民問題、欧州ポピュリズム現象、ナショナリズム現象、ブレグジット、新型コロナウイルス・パンデミックなど)との関係の中で多様なかたちでアップデート(継承・再考・発掘・変容)される様子を明らかにすることに取り組む。同時に、本研究は、将来的に研究の射程をグローバルな規模へと拡大していくための長期的なプロジェクトの基盤構築という意味をも有している。