研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ケルン出身の動物彫刻家ヨーゼフ・パレンベルク(1882-1946)が、ハーゲンベック動物園のために制作した実物大の古生物模型と、20世紀前半の古生物学や帝国主義的な思潮との関係を明らかにすることである。とくに、パレンベルクが訪問した欧米各国の博物館展示ならびに古生物美術、さらに社会ダーウィニズムやドイツ人を熱狂させたドイツ領東アフリカでの発掘が、彼の古生物の表現方法にどう作用したかを、当時の展示、資料、書簡などから明らかにする。