研究課題
基盤研究(C)
毒草は我々の日常生活のごく身近なところに数多く存在する。地域を問わず、毒草と人間の関わりは非常に古い。毒草は有害なだけではなく、治療薬、食糧調達のための矢毒や魚毒、虫除け、地域によっては儀式や呪術での必需品や嗜好品として使われる。本研究では、系統や地域の異なる言語の毒草名を集めて、意味領域、語彙素構成、語源などといった言語学的研究を行い、人間の自然物の事物の認識に関する多様な見方と言語にみられる普遍的な体系を紐解くこと、異分野学術交流を積極的に取り入れ、新たな共同研究領域の開拓へとつながる可能性が期待される。