研究課題/領域番号 |
23K00512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
藤田 裕一郎 朝日大学, 経営学部, 准教授 (30744750)
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研究分担者 |
立部 文崇 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (10724081)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コーパス / 日本語教師発話 / 授業分析 / 日本語教師 / 授業 / ティーチャー・トーク |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、これまでに「日本語教師の発話コーパス」の開発、活用を通じ、日本語教師の言語調整上の特徴を明らかにした。しかし、現在のコーパスは教師がどのような場面でどのような発話をしているかといった発話状況と発話表現との結びつきを検索することが難しく、言語調整の特徴を量的にしか明らかにすることができない。そこで、現在のコーパスを改良し、それぞれの発話に発話場面のタグを付与し、発話状況を選択して発話表現を検索できるようにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、すでに運用中の「日本語教師発話コーパス」のデータに、発話状況を結びつけて分析できるように改良し、教師の発話の状況と発話表現の結びつき、学習者レベルと発話表現の結びつきを明らかにすることを主な目的とする。 令和5年度は、まず、既存のコーパスに含まれるデータの一部について発話状況の分析を行った。その結果、これまでに収集・公開している授業データはさまざまな科目を扱っており、発話状況のタグ付けが膨大になるとともに、各タグの頻度が非常に少なることが分かった。また、最終的にさまざまな授業の比較研究ができるようにするため、授業スタイルを絞り、統一された授業データを収集し、発話状況のタグ付けを行うほうがよいだろうという結論に至った。授業スタイルは、日本語の初級クラスで一般的に行われている、概ね文型導入(場面設定)、意味確認、変換練習(代入練習)、ペア活動などの応用練習の順で進められる授業と定めた。 次にパイロットデータを収集した。面識がある日本語教育機関に依頼し、教師3名、約270分の統一された授業音声データを収集し、この中の90分の授業データの文字起こしを行った。 そして、現在この90分のデータの発話状況のタグ付けを行っている。発話タグは、日本語の授業分析研究や日本の学校の授業研究の分析コードを参考に、まず「授業展開」、「対象者」、「発話目的」、「内容の調整」に大分類し、次に、それぞれの下位分類を行うよう進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画では、令和5年度は、1)教室活動を分析するのに汎用的な検索項目を取捨選択したり、追加項目の検討をすること。2)現在のコーパスをどのように改修したら使いやすくなるか運用面の検討をすること。そして、3)既存のコーパスデータを新たな検索項目にしたがってタグ付けをすることを予定していた。 実際は1)の検索項目の取捨選択と追加項目の作成に時間を要しており、2)、3)まで進めていない現状である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、タグ付けの修正と再調整をした後、代表者が既存のコーパスについて、新たな検索項目で検索ができるようコーパスを改修する。そして、できあがったものを確認し、再調整をする。そして、ここまでの進捗を確認し、その後の研究計画の調整を行うことを当初の計画にしている。 年度の後半に研究計画の調整を行うことを予定しており、令和5年度にう予定通りいかなかった部分を調整することで、概ね当初の計画通りに進めることが可能になると考えている。
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