研究課題
基盤研究(C)
本研究では、言語学的に検証の難しいインダス文明説やザグロス仮説には依らず、あくまでブラーフイー語を深く研究することで、ドラヴィダ語族言語としてブラーフイー語の言語事実を再検討するという方法を取る。現存のブラーフイー語等のデータと歴史言語学の手法のみを使ってブラーフイー語のドラヴィダ語族における系統上の位置をより正確に決定し、ブラーフイー語の発達過程を辿ろうとする研究である。本研究でブラーフイー語に残されるドラヴィダ祖語の音韻や形態法、統語法の痕跡を洗い出すことで、ブラーフイー語をドラヴィダ語族の系統樹により正確に位置づけることが期待される。