研究課題/領域番号 |
23K00538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
金 善美 天理大学, 国際学部, 教授 (20411069)
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研究分担者 |
田窪 行則 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 客員教授 (10154957)
千田 俊太郎 京都大学, 文学研究科, 教授 (90464213)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 文末形式 / 終助詞 / 終結語尾 / 談話機能 / 韓国語 / 日本語 / 韓国全羅道方言 / 宮古語 / 類型論 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の研究では、終助詞が発達した現代日本語に対し、韓国語は終助詞の数が少なく、代わりに文末の活用語尾が発達していると言われてきた。ところが本研究グループの今まで行った研究によると、琉球諸語、韓国語済州方言・全羅方言には数多くの終助詞が存在する。文末の活用語尾が発達している韓国語変種の中でも活用語尾に加えて数多くの終助詞を有する方言において、リサーチ・クエスチョンは、「活用語尾と終助詞が談話機能の分担をいかに行っているのか」である。本研究ではこの問いを琉球諸語、韓国語済州方言・全羅方言を参照しながら調査・研究するとともに、各言語の方言の記述と分析に基づいた方言研究の重要性を社会的に発信していく。
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研究実績の概要 |
研究代表者と研究分担者(計3人)は初年度の2023年度に次のような研究活動を行った。 韓国語方言調査では、研究協力者のイ・ギガプ国立木浦大学校名誉教授の協力により、韓国全羅南道光州市の70代と80代の老年層、及び若年層の方言話者を対象にインタビュー調査を行った。また全羅北道全州市の方言調査では、国立全北大学校のコ・ドンホ教授の協力をいただき、全羅北道全州市の老年層と若年層方言話者を対象にインタビュー調査を行った。具体的には2023年12月27日から2024年1月4日までの間、韓国現地で方言調査を行った。韓国全羅南道方言調査は光州市と潭陽郡で行った。2023年12月28日から30日までの3日間、1回当たり90分ずつ、延べ人数6名(実人数5名:80代2名、60代1名、20代2名)の全羅南道方言話者の自然発話を録音した。また韓国全羅北道方言調査は全州市で行った。2024年1月1日から3日までの3日間、1回当たり90分ずつ、延べ人数10名(実人数6名:70代3名、40代1名、20代2名)の全羅北道方言話者の自然発話を録音した。 研究成果においては、金善美は対照言語学と関連する研究として「日韓対照言語学に基づく誤用分析について」と題する論文を執筆した。田窪行則は『南琉球・宮古語 池間方言辞典 : 西原地区版』を出版した。2022年の版に、共通語から池間方言をひける逆引き索引をつけ、120ほどの語彙の増補を行った改訂版を出版した。さらに「大規模言語モデルと日本語の未来-方言はどうなるか」、「Sentence final particles and mutual knowledge management」と題する招待講演を行った。千田俊太郎は「エスペラントの子音群について」と題する論文を執筆し、「エスペラントから見た言語類型、品詞としての形容詞」と題する招待講演を行う成果があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の研究計画は、韓国全羅南道と全羅北道の老年層と若年層の方言話者を対象にインタビュー調査を行うことであった。そして2023年度は、当該の地域における現地方言調査を、年度内に行うことができた。よって当初の計画通りにおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目の2024年度には、Kim Jee-Hong教授(韓国国立慶尚大学名誉教授、本人の了承済み)、コ・ヨンジン教授(同志社大学、本人の了承済み)と韓国済州発展研究院のムン・スンドク責任研究員の協力により、老年層と若年層の韓国済州方言話者のインタビュー調査を行う予定である。また2024年度内に韓国語の方言に関する国際シンポジウムの開催を計画している。
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