研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、世界的に見ても特徴的な要素を持つ宮古語大神方言の言語三点セットの作成にある。三点とは、辞書、文法書、テキストを指す。これらは新たに言語を学ぶにあたって必要なもっとも基本的なものである。これらの作成によって、きわめて特徴的な要素を持ちながら、話者数が数十人ときわめて少なくなった大神方言が、仮に消滅してしまった場合でも、新規の継承者による言語獲得が可能になることを目指す。辞書については八千語レベルのもの、文法書についてはきわめて詳細な五百ページ程度のもの、テキストについては一万例以上の例文と録音のセットの作成を目指す。