外国語の単語を日本語に取り込む際の仕組みには、原語の音に基づいて取り込んでいるという説、あるいは形に基づいて取り込んでいるという説が挙げられてきたが、未だに分かっていない点が多い。本研究では、この両者の説を検証するために、英・仏語を使った知覚実験を行なって取り込み方が同じかどうかを調べる。具体的には、形が同じでも、発音する言語が異なると日本語に取り込む際に促音(ッ)、長音(-)の出現が異なるのかどうかを調べる。これにより日本語が原語の音を忠実に取り込むという説明が有利に働くかどうかを実証的に確認することができる。
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