| 研究課題/領域番号 |
23K00551
|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
|
| 研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
堤 良一 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (80325068)
|
| 研究分担者 |
岡崎 友子 立命館大学, 文学部, 教授 (10379216)
朴 秀娟 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (10724982)
藤本 真理子 尾道市立大学, 芸術文化学部, 准教授 (10736276)
又吉 里美 岡山大学, 教育学域, 准教授 (60513364)
竹内 史郎 成城大学, 文芸学部, 教授 (70455947)
森 勇太 関西大学, 文学部, 教授 (90709073)
|
| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
| 配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
| キーワード | 評価性 / 指示詞 / 琉球語 / 古代語 / 副詞 / 接続詞 / 方言 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は、評価性の観点から指示詞のメカニズムを問い直す新たな試みである。近年の指示詞研究では、距離のみでなく、共同注意や感情的な要因が指示詞の使用に複雑に絡み合うことが指摘されているが、指示詞が評価性を生じるメカニズムについては手つかずである。一方、他形式では評価性が生じるメカニズムが、指示性と関係することが指摘されてきており、指示することが本務である指示詞は評価性と無関係ではいられない。このような観点から、本研究では様々な言語バリエーションにおける指示詞を対象にすることで、言語が評価性を帯びるメカニズムを、指示詞という形式から明らかにする。
|
| 研究実績の概要 |
本年度は特に歴史的な研究において分担者を中心に研究が進んだ。Okazaki Tomoko(2024)The history of demonstratives,Frellesvig Bjarke, 金水 敏編 Handbook of historical Japanese linguistics ,De Gruyter Moutonでは、指示詞の歴史的変遷に関する記述を英語で発信し、本研究課題の評価性についての言及もある。藤本真理子「「かの」の変遷―評価的意味の観点から―」語彙史研究会第136回における発表では、指示詞「かの」に関して、評価的意味の観点からの考察を行った。 また、本研究に関する興味として、森勇太(2025)「現代の行為指示表現「―がいい」「―ほうがいい」―昭和・平成期の推移と地域差―」『国文学』109,pp.286-271,関西大学国文学会は、「ーがいい」「ーほうがいい」に関する詳細な記述を行っている。 琉球語との対照研究では、又吉里美「沖縄県うるま市津堅方言の指示詞の体系と用法について―2024年度の調査報告から―」2024年度沖縄言語研究センター12月定例研究会、口頭発表(一般)、2024年12月7日、琉球大学⑵又吉里美「沖縄県うるま市津堅方言の指示詞の体系と用法について―中間報告―」第38回岡山大学教育学部国語研究会研究発表会、口頭発表(一般)、2024年12月15日、岡山大学があった。 現場指示用法にも画期的な進捗があった。岡﨑友子(2024)「現場調査からみる指示詞の指示領域―評価・感情によるコソアの選択―」日本語文法学会第25回大会においては、現場指示用法においても指示詞の評価的な使用が見られることが、日本語、ベトナム語の実験により報告され、本研究の射程範囲が、計画を超えて他言語へと拡張していく可能性が示された。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、上記のように歴史的な研究に順調な進展が見られた。また、琉球語の研究もおおむね順調に進んでいる。一方で、計画にあった韓国語の研究については、代表者の通常業務過多と、分担者の大学所属の変更にともない、研究が思うように進まなかったことがあり、やや遅れが生じていると判断する。 これらの研究の総括的な研究としては、大きな研究会では公開していないため業績にはなっていないものの、日本語・琉球語・韓国語の評価的意味、その他の外国語も含めて包括的な考察自体は行っており、こちらについては順調と判断している。 本研究は、指示詞の包括的な研究の他に、指示詞以外の形式の研究成果にも影響を受けるために、予断は許されないが、現段階では昨年度の遅れを取り戻すことが出来たものと判断している。
|
| 今後の研究の推進方策 |
本年度の進捗をふまえ、次年度(2025年度)においては特に韓国語との対照研究を行う予定である。すでに9月に開催される韓国日本語学会での発表を行うべく、代表者と分担者(朴秀娟氏)は準備を進めているところである。琉球語についても引き続き現地での調査を行い、都度成果を公表していく。 2025年度は、全体的な総括に入る計画になっている。代表者はすでに2本の包括的な論文の執筆にとりかかっており、両方とも2025年度以内に公刊される予定である。さらに単著の出版も決まっており、こちらは可及的速やかに公開を目指す。 さらに研究対象を他言語にも拡大し、評価的意味と指示詞との関係について記述していく予定である。
|