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中世語・近世語におけるコロケーションの文体差および位相差に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関常葉大学

研究代表者

渡辺 由貴  常葉大学, 教育学部, 准教授 (10569776)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード日本語史 / 江戸語 / コーパス / 連語 / N-gram / 洒落本
研究開始時の研究の概要

本研究は、中世・近世語資料におけるコロケーションの使用状況を、形態論情報付きコーパスの短単位N-gramを利用し、本文の種別・話者の位相別に示すことで、各表現および資料の性格を計量的・網羅的に明らかにすることを目的とする。各資料の文体・位相別コロケーション一覧表(男性語/女性語・上方語/江戸語の一覧等)を作成して、文体・位相差がどのような文法形式(複合辞/接続詞/待遇表現等)にあらわれるのかを明らかにし、その資料間の共通度から、各資料の性格・位置づけを検討する。本研究により、中世・近世語のコロケーションの特徴や資料の性質を見出しながら、語彙・文法の通時的研究等の進展に資することを目指す。

研究実績の概要

本研究の目的は、中世語・近世語資料にみられるコロケーションの使用状況を、『日本語歴史コーパス』を利用して調査し、文体・話者・地域等の観点別に示すことで、各表現および資料の性格・位置づけを網羅的に明らかにすることである。具体的には、以下の3点を目的としている。
①中世語・近世語の複数資料について文体別・話者別・地域別にN-gramデータを取得し、各資料の男性語/女性語の一覧・上方語/江戸語の一覧等を作成する。
②①で得られた各表現にアノテーションを行い、文体差や位相差がどのような文法形式(複合辞/接続詞/引用表現/待遇表現等)にあらわれるのかを明らかにする。
③資料間の①②の共通度から、各資料の性格・位置づけを検討する。
今年度は、主に上記①に取り組み、「洒落本コーパス」(『日本語歴史コーパス 江戸時代編Ⅰ洒落本』)のデータについて、刊行地(上方/江戸)別・話者の男女別に短単位N-gramを取得し、それぞれどのような「語の連続」が用いられ、また各表現の位相差はどのような形であらわれているのかを調査した。刊行地・性別を問わず多用される表現、上方洒落本・江戸洒落本を特徴づける表現、男性話者あるいは女性話者に使用が偏る表現といった観点別にコロケーションの一覧を作成・整理し、特徴的なコロケーションについては、辞書類や他資料における記述・使用状況をあわせて調査した。本成果については、今年度おこなった学会発表に基づき、今後論文化して公開する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の土台となる、洒落本資料におけるコロケーションデータの取得とその整理・分析を進めることができたため。

今後の研究の推進方策

引き続き洒落本資料におけるコロケーションデータの整理・分析を行うとともに、資料性の比較を行うため、他の中世語・近世語資料についてもデータの作成・整備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 『中興禅林風月集抄』コーパス試行版データにおける濁点表記状況について2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺由貴
    • 学会等名
      「抄物コーパス」の構築とコーパスを応用した日本語史研究 研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 短単位N-gramでみる洒落本コーパス2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺由貴
    • 学会等名
      近代語学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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