研究課題/領域番号 |
23K00580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
菅野 悟 東京理科大学, 教養教育研究院神楽坂キャンパス教養部, 准教授 (80583476)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 英語学 / 統語論 / 生成文法 / フェーズ / ラベル付け / 素性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は生成文法で近年提案されたラベル理論(labeling theory)に基づく(Chomsky (2013, 2015))。ラベル理論においては、フェーズ主要部の持つφ素性が統語(syntax)およびインターフェースで重要な役割を果たしている。 このφ素性の中で、中心的であり、英語でも機能している素性が人称素性と数素性である。本研究の研究課題は、この2種類の素性に焦点を当て、統語上、また、インターフェース上の特性を解明することである。これにより、フェーズ理論やラベル理論に貢献をすること、さらには、生成文法に経験的また理論的な貢献すること、この2点を学術上の目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、フェーズ主要部に存在する数素性(number feature)と人称素性(person feature)に焦点を当て、両素性の統語上、および、インターフェース上の役割を解明することにある。本研究のために行われた事前の予備研究では、研究上の有力な指針が得られており、その指針とは、(i) 数素性が格付与に関与すること、(ii) 人称素性が名詞句の透明性の決定に関与すること、(iii) 人称素性が節の定形性の決定に関与することである。これら3点の妥当性を検証するため、本研究は、生成文法の最先端の研究であるラベル理論に基づき研究を進めている。 当該年度は研究の初年度にあたり、データの収集、および、学会発表を中心に進めている。具体的な研究成果として、まず論文は、“Labeling by Agree,”(2024年2月 JELS 41)が挙げられる。また、学会発表としては、 「付加詞節内部からの抜き出しとCPフェーズ」(2023年6月 日本言語学会第166回大会)また、「一致によるラベル付け」(2023年11月 日本英語学会第41回大会)が挙げられる。 また、これらの研究以外に、本研究と関わる発表として、“The Overt Focus Movement to vP Periphery in English”(2023年5月(Satoru KANNO, Tomonori OTSUKA, Ryoichi KONDO, Yuta TANAKA) The 16th ELSJ International Spring Forum)、「言語現象に対する生成文法からのアプローチ」(2023年10月 新潟大学人文学部英語学講演会)、「一致と最小探査」(2024年2月 北海道理論言語学研究会第16回大会)が挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初設定した研究計画におおむね沿って研究が進んでいる。特に、事前研究において収集されたデータに基づく発表や論文等がなされいる。このため、当初の計画通り研究を進めており、また、今後はさらに発展させた内容を、発表、執筆の両方で成果報告ができることが予測されるため、おおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究においては、次の2点に焦点を当て研究を進めることを計画している。まず、理論的枠組みの形成である。生成文法の議論は進展が早く、また、かなり抽象度が進んでいる。具体的には、近年ではボックス理論と呼ばれる理論が出てきており、この理論的枠組みを考慮し研究を進める。研究の2年目に間にそのような検討を行うことを計画している。次に、学会の発表や論文の作成を進めることを目標とする。依拠する理論的枠組みがどのようなものとなるのであれ、形成された理論がどの程度妥当であるのかは、他の研究者との意見交換により検証する必要がある。このため、積極的に学会での発表や論文の投稿を行うことにより、様々な意見を収集し、より広範囲な言語事実を説明できる理論の形成を目指す。
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